暗号資産(仮想通貨)取引所バイビットは9日、登録ユーザー数が7000万人を突破したと発表した。同時に、バイビットカードの利用者が世界的に拡大していることも明らかにした。
バイビットのユーザー基盤と戦略的拡大
バイビットは、取引量で世界第2位の仮想通貨取引所だ。今回の発表によれば、登録ユーザーは7000万人に達し、同社の急速な成長と高い市場影響力を示している。
ユーザー増加の背景には、P2P取引の報酬や高利回りの預け入れ商品、ロイヤルティプログラム(会員特典制度)との提携など、多角的なサービス展開がある。
例えば、ブロックトレーダー(大口投資家)向けには総額1万テザー(USDT、約145万円)のプレゼント企画を実施し、固定預金の利回りではUSDT建てで年8%を提供している。
これにより、さまざまなユーザー層の獲得と定着化が進んでいる。
バイビットカードの特徴と普及
バイビットカードは、国際的な決済ブランドであるマスターカードのデビットカードであり、世界で170万枚以上が発行されている。
このカードは、仮想通貨クレジットカードとして仮想通貨から法定通貨への即時変換やATMでの現金引き出し、パートナー企業での特典利用など、日常的な支払いに活用できるのが特徴だ。
カードにはバーチャル版(Lite)と物理カード(Standard)が用意され、利用者のニーズに応じて選択できる。
また、カード申し込みには厳格な本人確認と住所証明が求められ、規制が厳しい欧州やスイスなどでも信頼性を確保している。これにより、安心して利用できる環境づくりが進んでいる。
バイビットは、これまでも運営効率やユーザー体験向上のために人工知能(AI)などの先端技術を積極的に取り入れてきた。
特にAI技術は、取引分析、リスク管理、カスタマーサポートといった仮想通貨サービスの様々な分野で活用され、利便性と安全性の両立に貢献している。
こうした先進的な技術活用の潮流の中、AI技術と仮想通貨を融合させたプロジェクトや、AIによって新たな価値を生み出す「AI仮想通貨」と呼ばれる分野に、市場の注目がますます集まっている。
このような状況を踏まえ、バイビットは今後も多様なサービスの拡充と厳格な規制遵守を通じて、技術発展をしながら、さらに幅広いユーザー層への普及を目指していくことが期待される。