ビットコイン(BTC)は27日、10万ドルを割り込み、一時9万8000ドル台まで急落した。
これに連動する形で、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)を含む多くのアルトコインも過去24時間で10%以上の大幅下落を記録している。
ビットコイン急落の背景
今回のビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)市場の急落は、トランプ政権への過剰な期待が失望に転じたことが主な要因とされる。特に「ビットコイン準備金」の設立が期待されていたものの、依然として検討段階にとどまっていることが市場に失望感をもたらした。
さらに、中国のAI企業DeepseekがOpenAIと競合可能な低コスト製品を開発したとの速報が、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」などのAI関連企業への弱気な見方を助長し、仮想通貨市場全体に波及したとの指摘がある。
Bitcoin once fell below $100,000. The main reason was that the Chinese AI company Deepseek used very little cost to create a product that could compete with OpenAI, which triggered bearish sentiment on Nvidia and dragged down the market.
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) January 27, 2025
トランプ大統領は23日、仮想通貨と人工知能(AI)に関する大統領令に署名したばかりだ。この政策では、中国のAI技術進化への対応とアメリカのAI主導を目指すビジョンを掲げている。
しかし、今回の中国IT企業の台頭により、トランプ政権の思惑とは異なる現状が浮き彫りになったことに市場は敏感に反応。市場は弱気相場へと転換が加速した可能性がある。
一方、今回の市場動向から、AI分野が世界の主要産業としてさらなる拡大を遂げる可能性が予測できる。
AI関連仮想通貨の可能性
アメリカと中国がAI技術の覇権を巡り競争を繰り広げる中、この分野は今後急速な発展が見込まれる。こうしたグローバルな動きは、近年仮想通貨市場で注目を集めているAIエージェント仮想通貨の成長を後押しする追い風となるだろう。
その中でも注目されるのが、13日に登場したばかりのAIエージェント仮想通貨「MIND of Pepe(MIND)」だ。同プロジェクトは、AIとブロックチェーン技術を融合し、新たな可能性を切り開くと期待されている新興ミームコインだ。
MIND of Pepe:自己進化型AIエージェント
AIエージェントというのは、与えられたタスクを完了するために、自律的にデータを収集し、ツールを活用することができるAIシステムだ。MIND of Pepeは、X(旧Twitter)と分散型アプリ(dApps)を連携することで、リアルタイムで市場情報を収集・分析し、最新のトレンドを予測する。
MINDトークンの保有者は、このAIによる市場予測を活用し、戦略的な投資活動の支援を受けることが可能だ。これにより、面倒で複雑な市場分析を省略し、投資効率を向上させつつ利益の最大化を追求することができる。