資産運用会社ビットワイズのマット・ホーガンCIOは30日、暗号資産(仮想通貨)は伝統的な金融システムより優れた仕組みを提供すると主張した。
同氏は、TradFiの支持者がビットコイン(BTC)やステーブルコイン、そして広範なデジタル資産産業の本質を見誤っていると指摘している。
ホーガン氏は、2026年にかけてのビットコインの成長軌道は、マクロ経済環境の変化と機関投資家の採用拡大により、これまでの4年周期の仮想通貨投資市場のサイクルを超えると断言した。
仮想通貨 投資のパラダイムシフト|4年周期の終焉
仮想通貨インデックスファンドやETFの先駆者としての経験から、同氏はビットコインの初期段階とETFの導入期に類似点を見出している。
ETFも当初は同様の懐疑論に直面したが、後に金融の主流となった経緯がある。
仮想通貨インデックスファンドやETFの先駆者としての経験から、同氏はビットコインの初期段階とETFの導入期に類似点を見出している。
ETFも当初は同様の懐疑論に直面したが、後に金融の主流となった経緯がある。
ホーガン氏は、ビットコインの伝統的な半減期サイクルは終わったと述べ、市場の力学が根本的に変化したと強調した。
この変化の要因として、半減期イベントへの依存度の低下と、好意的な金利環境を挙げている。
最近の米国の政治的圧力、例えばトランプ米国大統領による利下げ要求などが、伝統的資産の利回りを低下させる可能性がある。
このような状況は、代替資産としてのビットコインの魅力を相対的に高めることにつながる。
同氏は、市場がもはや周期的なパターンよりも、長期的な構造変化によって動かされていると分析する。
規制の枠組み改善や、受託者による仮想通貨の採用が、市場の暴落リスクを軽減し、持続的な成長のための安定した環境を創出している。
機関投資家の参入と未来の仮想通貨 投資
ホーガン氏は、ビットコインだけに焦点を当ててはいない。
仮想通貨投資先として、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、そしてステーブルコインなどへ分散してエクスポージャーを持つことを提唱している。
これは、ETFが多様な資産クラスへのアクセスを拡大したように、ブロックチェーン技術が持つ広範な有用性を反映したものだ。
同氏は、ブロックチェーン技術を金融の仕組みを再発明する変革的な技術と位置づけている。
これは、ビットコインが単なるデジタルゴールドとしての役割を超える可能性を示唆するものだ。
アマゾンが電子商取引を、ネットフリックスが映像配信を再定義したように、仮想通貨が金融セクターに破壊的な変化をもたらすと見ている。
また、ゲイリー・ゲンスラー前SEC委員長退任後の規制動向についても言及した。
ホーガン氏は、機関投資家にとって友好的な規制の明確化が進むことで、仮想通貨が伝統的なポートフォリオへ組み込まれる動きが加速すると考えている。
構造的な変化を重視することで、同氏は仮想通貨を新しい金融インフラの基礎として位置づけ、伝統的金融のパラダイムに挑戦している。
個人投資家主導の新たな波|ミームコインの可能性
こうした機関投資家の動向と並行して、市場のもう一つの側面で熱気を帯びているのが、個人投資家が主導するミームコインの分野だ。
ビットコインやイーサリアムといった主要資産への関心が高まる一方で、高いリターンを求める資本の一部は、より小規模で爆発的な成長ポテンシャルを秘めたプロジェクトへと向かっている。
その中でも特に注目を集めているのが、ドージコインの派生プロジェクトとして登場したMaxi Doge(MAXI)だ。
ホワイトペーパーによると、このミームコインは筋肉質なドージをモチーフとし、ドージコインが持つコミュニティ主導の文化と、積極的なトレーディング戦略を融合させている。
1000倍のエネルギーをスローガンに掲げ、高いリターンを狙う投資家の間で話題となっている。
その人気はプレセールの成功にも表れており、開始からわずか数時間で10万ドル以上を調達した。
さらに、Maxi Dogeは単なる投機的な資産に留まらず、年利1591%という驚異的なステーキング報酬を提供することで、長期保有者にもインセンティブを与えている。
これは、ミームコイン特有の価格変動リスクを考慮しつつ、コミュニティの安定性を高める戦略と言える。
今後、大手取引所への上場も計画されており、流動性と認知度がさらに向上することが期待される。
機関投資家が仮想通貨市場の構造を変えつつある今、Maxi Dogeのようなプロジェクトは、個人投資家が次なる大きな波を掴むための魅力的な選択肢となる。