暗号資産(仮想通貨)運用大手ビットワイズのCIOは18日、分散型金融(DeFi)の成長可能性について強気の見解を示し、アプトス(APT)とスイ(SUI)を将来のETF候補として挙げた。
ビットワイズのCIOは、DeFiが「大幅に過小評価されている」との見方を示している。この楽観的な見通しは、ユーティリティトークンの認知度向上と米国の仮想通貨に対する姿勢の友好的転換に裏付けられている。
DeFiへの機関投資家参入が加速
ビットワイズは最近、メイプルファイナンスとのパートナーシップを通じて初のDeFi投資配分を実施したことで注目を集めた。このパートナーシップでは、ビットコイン(BTC)担保型の貸付商品を活用しており、機関投資家によるオンチェーン信用取引採用における重要な節目となっている。
同社のDeFiに対する楽観的な姿勢は、2025年における仮想通貨の普及拡大や規制明確化などの広範な成長予測と一致している。ビットワイズはステーブルコインの力強い成長を予想し、2025年にはビットコインが新たな高値を記録すると期待している。
アプトスとスイがETF候補に浮上
注目すべき点として、ビットワイズCIOはアプトスとスイを将来のETF候補として挙げている。これらの新興プラットフォームは、仮想通貨の主流金融商品への統合をさらに進める可能性がある。
ビットワイズCIOのマット・ホーガン氏は、規制の明確化と機関投資家の関心により、アルトコインの展望がかつてないほど強力になっていると指摘しており、この分野で大幅な成長が見込まれると述べている。
米国の規制環境変化がDeFi成長を後押し
米国における仮想通貨規制環境の好転は、DeFiおよび広範な仮想通貨市場への投資とイノベーションを促進すると予想されている。ビットワイズによるDeFi分野への参入は、分散型金融への機関投資家の関心が高まっていることを示しており、この分野のさらなる採用と正当性をもたらす可能性がある。
ビットコインETFの継続的な成功も主流採用の重要な指標となっており、2025年には大規模な資金流入が予想されている。この傾向は、より多くの伝統的金融商品が仮想通貨に投資されていることを示している。
金利動向や地政学的緊張などのマクロ経済的要因も、投資家のDeFiや仮想通貨に対する関心に影響を与える可能性がある。こうした中で、ビットワイズのDeFiへの強気姿勢は、機関投資家の間で分散型金融への関心が高まっていることを示す重要な指標となっている。