ビットコイン(BTC)現物ETFは9日、合計で3億8600万ドルの純流入を記録した。
同日、イーサリアム現物ETFも5271万ドルの純流入となり、16営業日連続のプラスを維持した。 この動きは、6月初旬に見られた資金流出傾向からの力強い回復を示す。
暗号資産(仮想通貨)市場、特にETFへの機関投資家の関心が再び高まっていることがうかがれる。
ビットコインETFが流出から反転、機関投資家の関心再燃
9日のビットコイン現物ETF市場では、12本すべてのファンドで資金流出が見られず、純流入のみを記録する好調な一日となった。 これは6月に入ってから最大の1日あたりの流入額であり、5日に記録された2億7840万ドルの純流出を打ち消す形となった。
流入額の内訳を見ると、フィデリティ社のFBTCが1億7300万ドルで首位に立った。 ブラックロック社のIBITは1億2090万ドルで続いた。 ビットワイズ社のBITBも6850万ドルの純流入を確保した。
この資金流入の背景には、機関投資家の需要回復がある。 また、この時期にビットコイン価格が11万ドルまで高騰したことも、市場の強気なセンチメントを後押しした要因の一つと考えられる。
新しい仮想通貨ETFの好調続くイーサリアム、規制明確化が追い風
一方、イーサリアム現物ETFは16日連続という長期にわたる純流入を記録し、市場の根強い期待感を示した。 継続的な資金流入は、米証券取引委員会(SEC)がイーサリアムのステーキングが証券に該当しないとの見解を示したことが大きく影響している。
この規制上の明確化により、将来的にはステーキング機能を備えた新しい仮想通貨ETF商品の登場への道が開かれた。
投資家はステーキングによって得られる潜在的なリターンに期待を寄せており、これがイーサリアム現物ETFへの継続的な関心につながっている。
市場全体では、グレイスケール社のGBTCのような従来型ファンドからは資金が流出している。 一方、フィデリティ社やブラックロック社が提供する、より手数料が低く競争力のある新しいETF商品へ資金がシフトする傾向が鮮明になっている。
ビットコインの強気相場に乗る新たな選択肢
こうした機関投資家の動きは、ビットコインへの長期的な信頼感の表れだ。 この強気な市場観測は個人投資家の間にも広がり、ビットコインの価格上昇に連動した、より革新的な投資機会への関心を高めている。
その中で注目を集めているのが、イーサリアムを基盤とするBTC Bull Token(BTCBULL)だ。
このトークンは、ビットコインの価格が特定の目標値(例:15万ドル、20万ドル)に到達するごとに、保有者に対して本物のビットコインをエアドロップするというユニークな仕組みを持つ。これは、パートナーであるBest Walletにトークンを保管することで可能となる。
さらに、同価格目標に達した際には、供給量の一部をバーン(焼却)することで希少性を高めるデフレメカニズムも搭載している。
現在進行中の先行セールでは、早期参加者向けに年利58%という高いステーキング報酬も提供され、累計700万ドルを超える資金を調達し、17億トークンがステーキングされるなど、大きな期待を集めている。
ビットコイン現物ETFは市場の安定した成長基盤を提供している。 一方、BTC Bull Tokenのようなプロジェクトは、ビットコインの将来的な価格上昇によって、より直接的かつ大きなリターンを狙う投資家にとって、新たな戦略的選択肢となっている。