ビットコイン8万ドル割れ、仮想通貨市場全体が下落

私たちを信頼する理由
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ビットコイン価格が下落し8万ドルを割る様子を示すチャート

ビットコイン(BTC)価格は6日、8万ドル(約1160万円)を下回り、暗号資産(仮想通貨)市場全体も下落傾向を見せた。

伝統的な市場においても、貿易摩擦や潜在的な株式市場の暴落など、世界経済の不安定さに対する懸念が高まり、投資家のリスク回避姿勢が強くなっている。しかしビットコインは、そのような伝統的な市場と比較して、下落幅は抑えられている。

ビットコイン下落の背景要因

ビットコインを含む仮想通貨市場全体の下落にはまず、経済的な不確実性と貿易摩擦が挙げられる。

ドナルド・トランプ大統領による関税実施の可能性が高まる中、インフレーションや貿易摩擦を含むマクロ経済の安定性に対する懸念が強まり、投資家はリスクを取ることを躊躇している。

また、株式市場のボラティリティも影響している。S&P 500やナスダックなどの指数の急激な下落により、投資家は仮想通貨よりも安全な資産を好む傾向が強まっている。

このリスク回避行動の結果、金に裏付けされたトークンなど、より安全とされる資産の価値が上昇している。

市場の見通しと分析

現在の下落傾向にもかかわらず、ビットコインは年間最安値を上回っており、一部の伝統的な資産と比較して回復力を示している。

しかし、リスク性資産との相関関係がその「デジタルゴールド」としての役割を複雑にしている。そのためアナリストの間では、これがビットコインにとって転換点となるのか、それとも市場の広範なトレンドに従い続けるのかについて見解が分かれている。

一部のアナリストは、市場が安定し投資家心理が好転すれば、将来的に15万ドル(約2175万円)を超える可能性があると予測している。一方で短期的には、世界経済の不安定要素が仮想通貨市場に引き続き影響を与えると見る声もある。

早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。