マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー氏はこのほど、ビットコインが10年以内に100万ドル(約15億円)に達する可能性を語った。
ビットコインは現在、全仮想通貨時価総額の半分以上を占める。 セイラー氏はブルームバーグとのインタビューで、2045年までに1BTCが1300万ドル(約195億円)に達するという長期予測を語った。 しかし、その現実性については疑問の声も多く上がっている。
セイラー氏が見据えるビットコインの将来像
セイラー氏はビットコインを、供給量が上限で制限された真に分散型の資産と位置づけ、信頼性の高い価値保存手段としての役割を強調している。
同氏は、今後あらゆる資産がブロックチェーン上でトークン化される未来を見据え、その基盤となる準備資産としてビットコインが機能するようになると予測する。
この構想が現実となれば、ビットコインの需要は世界規模で急増する可能性が高い。
ビットコイン価格予測の現実性と課題
しかし、1BTC=1300万ドルという価格予測については、その実現性に疑問の声も多い。というのも、この価格が実現すればビットコインの時価総額は米国の年間GDPの約9倍に達し、現実的な経済規模を大きく逸脱する水準となるためだ。
さらに、ビットコインを法定通貨や準備資産として広範に導入するには、各国政府の政治的抵抗や規制面でのハードルが避けられず、グローバルな普及には依然として大きな障壁が存在している。
一方で、発行上限の存在により希少性が担保されている点を評価し、ビットコインを「デジタルゴールド」として価値の保存手段と見なす動きは広がりつつある。
仮にビットコインの時価総額が金の時価総額に匹敵した場合、1BTCあたりの価格はおよそ110万ドルに到達する計算となり、セイラー氏が掲げる短期的な目標水準には現実味があるとも指摘されている。ただし、その価格形成は今なお高い投機性に依存していることも念頭に置く必要がある。
ビットコイン連動型の新興アルトコイン登場
セイラー氏のような強気な見通しが広がる中、ビットコインの価格上昇に連動したリターンを提供する新しいアルトコインが市場関係者の関心を集めている。なかでも注目されるのがBTC Bull Token(BTCBULL)だ。
同プロジェクトの最大の特徴は、ビットコインが12万5000ドルなどの事前に設定された価格目標を達成するたびに、保有者に実際のビットコインがエアドロップされるというユニークな報酬設計にある。
ホワイトペーパーによれば、ユーザーはBest Wallet上でBTCBULLトークンを保有することで、自動的にエアドロップを受け取れる設計となっている。
さらに、BTCBULLはビットコイン価格の上昇に応じてトークンの供給量を段階的に減少させるデフレ型トークノミクスを採用しており、希少性とインセンティブの両立を図っている。
現在進行中の先行セールでは累計720万ドルを超える資金を調達しており、ビットコインの将来性を信じる投資家に新たな成長への参加機会を提供している。