ビットコイン(BTC)は16日、過去24時間で1.0%上昇し、10万3000ドル台の価格帯で堅調に推移している。
ここ最近の上昇には複数の要因が重なっており、市場全体に「リスクオン」ムードが広がりつつある。
ビットコイン上昇の背景にある3つのポジティブ要因
ビットコインが堅調に推移している背景には、次のような市場環境の改善がある。
- VIXの低下(市場心理の安定)
:恐怖指数と呼ばれるCBOEボラティリティ指数(VIX)が20を下回り、投資家心理が安定。年初に60近くまで上昇していた水準から大きく改善し、リスク資産に資金が向かいやすい状況となっている。 - 米中関係の緩和(地政学リスクの後退)
:米国は関税率30%で合意し、中国も対抗措置として関税を10%に抑制。この合意により、市場全体に「リスクオン」ムードが広がっている。 - テクニカル指標の強気傾向
:ビットコインはテクニカル面でも上昇トレンドを維持しており、さらなる上値を目指す展開が期待されている。
こうした複合的な要因が重なり、仮想通貨市場全体に追い風が吹いている。今後の値動きにも注目が集まる。
インフレ低下と指標の改善がビットコインを後押し
米国の消費者物価指数(CPI)は4月、前年比2.3%に低下した。これは2021年2月以来の低水準である。インフレ鈍化は経済の安定化を意味し、ビットコインへのリスクオン投資心理を後押ししている。
仮想通貨市場データによると、CryptoQuantのビットコイン・ブルスコア指数は20から80まで上昇している。通常、22〜50はニュートラルからやや強気を示すが、80を超えると極めて強気な相場となる。過去には80到達後、大幅な上昇局面に繋がった。
さらに、ビットコインの「恐怖と欲望指数」は53.3%まで上昇した。過熱感は80%に達していない。これらの指標から、ビットコインが最高値を更新し、13万5000ドルに迫る可能性が現実味を帯びた。
トランプ大統領と機関投資家が示すビットコインの可能性
2025年に開催された米国・サウジアラビア投資フォーラムにおいて、ドナルド・トランプ前大統領は「市場はさらに上昇する」と発言。仮想通貨投資の分野にも言及し、「ビットコインは株式と並ぶ安全資産として注目されつつある」と語った。
この発言は、仮想通貨市場の回復期待に追い風を与えている。
また、複数の機関投資家がビットコインの買い増しを進めており、市場の注目を集めている。特に以下の企業の動向が注目されている:
- ストラテジー社
:保有量は55万BTCを超え、業界最大級。 - セムラー・サイエンティフィック
:2025年初頭に1,510BTCを追加購入し、合計3,808BTCを保有。 - トゥエンティワン・キャピタル
:テザーで約4億5,870万ドル相当のBTCを購入。総保有量は3万6,312BTCに達している。
これらの動きが仮想通貨市場に対する信頼感を高め、投資家心理にも好影響を与えいる。
仮想通貨 投資家が注目する新興銘柄:BTC Bull Token(BTCBLL)
仮想通貨市場への注目が集まる中、ビットコイン価格に連動する新たなミームコイン「BTC Bull Token」が投資家の注目を集めている。
同プロジェクトは、イーサリアム(ETH)チェーン上で展開されるコミュニティ主導のミームコインとして、2025年2月にプレセールを開始。これまでに総額570万ドル以上の資金の調達に成功している。
BTC Bull Tokenの特徴は、ビットコイン価格が特定のマイルストーンを達成するごとに、自動的にエアドロップやトークンバーンが行われる点にある。これにより、トークンの希少性とコミュニティ還元のバランスが保たれている。
さらに、プレセール期間中には最大年利71%のステーキング報酬が提供されており、早期参加者にとっては魅力的なインセンティブが用意されている。
次の強気相場の到来が期待される今、BTC Bull Tokenは今後の仮想通貨投資の有望銘柄として市場で存在感を高めている。