暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)のウォレット上プラットフォームBinance Alphaは5日、ソラナ(SOL)基盤のローンチパッド「BoopFun」基軸通貨のBOOP(BOOP)をリストしたと発表した。
BOOPは、BoopFunプラットフォームで使用される仮想通貨である。
BoopFunは、ミーム銘柄のローンチパッドとして機能し、ソラナ上の既存プラットフォームであるPumpFunの競合と位置付けられている。
同プラットフォームは、著名なNFTコレクターであるDingaling氏によって2025年5月初旬に立ち上げられた。
ローンチ後、BOOPはわずか90分で時価総額5億ドル(約720億円)、取引高6300万ドル(約90億7200万円)に達するなど、急速な成長を見せた。
BoopFunはコミュニティ主導のアプローチを重視している。BOOPトークンによる報酬やソーシャルメディアを活用したエンゲージメント(反応率)促進策を通じて、ユーザーの参加を奨励している。
Binance AlphaがBOOPをリストした背景
Binance Alphaがソラナ(SOL)系コインBOOPのリストを決定した背景には、いくつかの要因がある。
まず、BOOPの拡散力の高いブランディング戦略と、それに伴うコミュニティの急速な拡大が挙げられる。
Binance Alphaは、強力なソーシャルエンゲージメントを持つプロジェクトを重視する傾向がある。
次に、小規模なプラットフォームにおけるBOOPの流動性と取引高が、アルトコイン市場の実需(有機的な需要)を示していた点も評価された。
これは、Binance Alphaが設定する市場モメンタム(市場の勢い)の基準を満たすものであった。
さらに、Binance Alphaは、将来性の高い初期段階のプロジェクトに焦点を当てる戦略をとっている。BOOPのような仮想通貨に早期から注目し、プラットフォームの多様性を高める狙いがあると考えられる。
エアドロップ実施と今後の見通し
Binance Alphaは、BOOPのリストに伴い、適格ユーザーを対象とした仮想通貨 エアドロップ(無料配布)を発表した。
Alphaポイントが137ポイント以上のユーザー、または特定のユーザーID(UID)末尾を持つユーザーが対象となる。このエアドロップは、BOOPトークンのさらなる普及に貢献すると見られる。
BOOPの総供給量は1.8億トークンに制限されている。ローンチ当初の評価額が比較的低かったことも、投機的な関心を集める一因となった。
ただし、仮想通貨に関する規制は国や地域によって異なるため、このエアドロップへの参加は一部地域で制限される可能性がある点には注意が必要だ。
今回のBinance Alphaによるリストは、BOOPの認知度をさらに高め、プロジェクトの成長を後押しする可能性がある。