期待のアルトコイン5銘柄|ビットコイン11万ドル突破で注目

私たちを信頼する理由
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主要アルトコインとブロックチェーンのイメージ

暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)は22日、初の11万ドル台を突破した

仮想通貨市場が活況を呈する中で、将来性の高いアルトコインの5つの銘柄にも注目が集まっている。

以下、個別にへデラ(HBAR)、アプトス(APT)、スイ(SUI)、クアント(QNT)、Solaxy(SOLX)について解説する。

20250522 ビットコインのチャート

へデラ(HBAR)|エンタープライズ用途特化の高速アルトコイン

エンタープライズ用途に特化したアルトコインとして注目されるヘデラは、独自の「ハッシュグラフ・コンセンサス」技術を基盤としている。

この技術は、従来のブロックチェーンとは異なり、トランザクション(取引)を非同期的に処理することで、毎秒1万件を超える圧倒的な高速処理能力と、極めて低いエネルギー消費を両立する。

これにより、環境負荷を懸念する企業や実用性を重視する投資家層から強い支持を得ている。

ヘデラのユースケース(使用事例)は、大手企業のサプライチェーン管理、リアルタイム性が求められるゲーム内少額決済、非代替性トークン(NFT)化など、急速に拡大中だ。

特に、その即時ファイナリティ(取引の最終確定)とエコフレンドリーな特性は、持続可能な循環型経済の構築にも貢献すると期待されている。

ガバナンス(運営管理)は世界的に著名な企業や大学で構成される運営審議会によって行われ、透明性と安定性を確保している。

今後も、信頼性とパフォーマンスが求められる事業領域での採用拡大が一段と進み、実社会のブロックチェーン技術普及を牽引する存在となり得る。

アプトス(APT)|次世代Web3 dApps向けアルトコイン

次世代Web3分散型アプリケーション(dApps)のためのプラットフォームとして高い期待を集めるアルトコインがアプトスだ。

旧Facebook(現Meta)が主導したブロックチェーンプロジェクト「Diem」の元メンバーによって開発され、その技術的信頼性と先進性が注目されている。

最大の特徴は、独自開発されたプログラミング言語「Move」を採用している点だ。

Moveは、デジタルアセットの所有権やアクセス制御を安全かつ柔軟に扱うために設計されており、スマートコントラクト(契約自動承認)のセキュリティと開発効率を大幅に向上させる。

これにより、dApps開発者は、従来のスケーラビリティ問題や高額なガス代といったブロックチェーン特有の課題を克服しつつ、高速処理と高い安定性を備えたアプリケーションを構築可能だ。

既に、高いリアルタイム性が要求されるSNSや大規模なマーケットプレイス、GameFi(ゲームファイ)プロジェクトなどがアプトス上で開発・展開され始めている。

アプトスはWeb3時代における主要なインフラとしての地位を確立すべく、その存在感をますます強めている注目されるプロジェクトだ。

スイ(SUI)|プログラマビリティと柔軟性で注目の最新アルトコイン

プログラマビリティの高さとシステム全体の柔軟性で、Web3開発者コミュニティから熱い視線を集めている最新アルトコインがスイだ。

アプトス同様、旧Facebook(現Meta)社のDiemプロジェクトから派生したチームによって開発されており、画期的なアプローチが特徴だ。

スイの設計思想の核となるのは「オブジェクト中心モデル」。これにより、トランザクションの並列処理が可能となり、ネットワークの混雑を抑えつつ、極めて高いスループットと低い遅延を実現する。

また、開発者は自由度の高いモジュラー構成を活かし、NFTや分散型金融(DeFi)トークンの瞬時送信、低コストなGas(手数料)環境でのゲーム内アセット運用などを構築可能だ。

開発者は多種多様なユースケースに対応したアプリケーションを効率的に運用することができる。

この「開発者にとっての扱いやすさ」と「ユーザーにとっての滑らかな利用体験」の両立は、スイを最先端のプロダクトたらしめている。

次世代Web3領域のゲーム、DeFi、ソーシャルメディア等、幅広い分野での応用が大きく期待されている。そのポテンシャルは、Web3の未来を形作る重要な要素となるだろう。

クアント(QNT)|本格的なマルチチェーン連携をけん引

本格的なマルチチェーン連携と既存システムとの融合を推進し、アルトコイン市場に新たな価値を提示するのがクアントだ。

その中核技術である「Overledger Network」は、世界初のブロックチェーンオペレーティングシステムと称されている。

異なるブロックチェーン間(例:ビットコイン、イーサリアム(ETH))の壁を取り払い、シームレスな相互運用性を実現する。

これにより、企業や開発者は特定のブロックチェーンに縛られることなく、複数の台帳技術の利点を組み合わせたアプリケーションやサービスを構築可能だ。

特に注目されるのは、既存のITインフラと分散型台帳技術(DLT)を円滑に連携させる能力だ。

これにより、金融機関における決済システム、医療分野での安全なデータ共有、物流業界でのサプライチェーン透明化など、大規模な法人向けソリューションとしての導入が国内外で進んでいる。

クアントは単なる仮想通貨としての価値を超え、事業レベルでのブロックチェーン活用を加速させる基盤技術、つまり「インフラ」としての役割を強めている。

この相互運用性の実現こそが、今後のアルトコイン市場全体の成長と成熟を促す重要な鍵になると期待され、その先駆者としてクアントは確固たる独自の地位を築いている。

Solaxy(SOLX)|アルトコイン市場の最前線を行くレイヤー2

Solaxyのロゴアルトコイン市場の技術発展をリードするレイヤー2として、Solaxyは登場。Solaxyは、ソラナ(SOL)ブロックチェーンの課題解決に特化している。

ソラナのネットワーク混雑やガス代高騰に対し、Solaxyは業界初のソラナ向けレイヤー2として、オフチェーン(チェーン外処理)でトランザクション(取引)を高速かつ低コストに処理する。

取引データは最適化され本体チェーンにバッチアップロード(まとめて一度にアップロード)されることで、スケーラビリティ(拡張性)を飛躍的に向上させ、100%の稼働率を目指す。

その中核を成すSOLXトークンは、ガス支払いの主要通貨であると同時に、ステーキングによる報酬や、先行セール投資家向けには最大103%APYという高利回りも提供してする。

2025年5月時点で先行セール調達額3900万ドル超、コミュニティ規模7.5万人超と急成長を遂げている。

さらに、独自トークン発行を可能にする『Igniter Protocol』やETHブリッジ機能も搭載し、クロスチェーン対応と実用性を強化している。

投資リターン、技術力、将来性の全てで高い評価を得ており、ソラナエコシステムの活性化と次世代dAppsの発展に貢献するプロジェクトとして、大きな注目を集めている。

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著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。