Astar Networkは、イーサリアム(ETH)レイヤー2ネットワークである「Astar zkEVM」を2025年3月31日にサービスを完全終了すると発表した。サービス停止は当初、4月1日に予定されていたが1日前倒しとなった。
Astar zkEVMは、ポリゴンの開発キット(CDK)とゼロ知識証明を活用してイーサリアムのスケーリングを実現したレイヤー2ネットワークだ。このシャットダウンに伴い、ユーザーはネットワーク上のすべての資産の引き出しと流動性の除去が必要となる。
🚨 重要なおしらせ:Astar zkEVMのネットワーク停止は2025年4月1日から3月31日に前倒しされました。
ネットワーク停止後はすべてのアセットの引き出しと流動性の解除が行えなくなりますので、必ず3/30までにご対応いただくようお願いいたします。
対応方法の詳細はこちらをご確認ください👇… https://t.co/m48s0uf3O2
— Astar Network Japan 🇯🇵 (@AstarNetwork_JP) March 28, 2025
資産移行が必要なトークンと対応方法
ユーザーは、ASTR、DOT、ETH、DAI、MATIC、USDC、USDT、WBTC、wsETHなどの資産を期限までにイーサリアムなど他ネットワークに移行する必要がある。これらの資産はAstarポータルを使用して、他のネットワークにブリッジすることが可能だ。
また、資産の移行には、Quickswap、VeryLong Swap、Arthswap、Bifrost、c14などの関連プラットフォームもサポートされている。
ユーザーはこれらのプラットフォームを通じて、保有する暗号資産(仮想通貨)を任意の仮想通貨ウォレットに移行できる。
ソニー発「Soneium」と統合
今回のシャットダウンは、Startaleグループとソニーグループとの戦略的コラボレーションである「Astar Evolution Phase 1」の一環として実施される。この提携により、Astar zkEVMはソニーのブロックチェーン「Soneium」と統合され、ソニーのユーザーベース全体でWeb3技術の採用が広がることが期待されている。
シャットダウンはAstar zkEVMからSoneiumへの移行の準備段階であり、Astar zkEVMの資産が効率的に移行されることを確保するためのものだ。
この統合によってソニーのデジタルプレゼンスが強化され、同社の広範なユーザータッチポイントが活用されることになる。
ユーザーサポートと今後の展望
Astar Networkは、この移行期間中にユーザーの資産保護を最優先事項としており、スムーズな移行のためのガイダンスを提供している。
また、シャットダウンや資産移行に関する質問がある場合、ユーザーはAstarのDiscordコミュニティを通じてサポートを受けることができる。
Astar zkEVMからSoneiumへの移行は、Web3技術の主流化に向けた重要なステップとなる可能性がある。ソニーの巨大なユーザーベースと組み合わせることで、ブロックチェーン技術の採用がさらに加速することが期待されている。