Astar zkEVMが2025年3月31日に完全終了、資産移行を呼びかけ

私たちを信頼する理由
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ブロックチェーンネットワークの終了と資産の移行を表現した図

Astar Networkは、イーサリアム(ETH)レイヤー2ネットワークである「Astar zkEVM」を2025年3月31日にサービスを完全終了すると発表した。サービス停止は当初、4月1日に予定されていたが1日前倒しとなった。

Astar zkEVMは、ポリゴンの開発キット(CDK)とゼロ知識証明を活用してイーサリアムのスケーリングを実現したレイヤー2ネットワークだ。このシャットダウンに伴い、ユーザーはネットワーク上のすべての資産の引き出しと流動性の除去が必要となる。

資産移行が必要なトークンと対応方法

ユーザーは、ASTR、DOT、ETH、DAI、MATIC、USDC、USDT、WBTC、wsETHなどの資産を期限までにイーサリアムなど他ネットワークに移行する必要がある。これらの資産はAstarポータルを使用して、他のネットワークにブリッジすることが可能だ。

また、資産の移行には、Quickswap、VeryLong Swap、Arthswap、Bifrost、c14などの関連プラットフォームもサポートされている。

ユーザーはこれらのプラットフォームを通じて、保有する暗号資産(仮想通貨)を任意の仮想通貨ウォレットに移行できる。

ソニー発「Soneium」と統合

今回のシャットダウンは、Startaleグループとソニーグループとの戦略的コラボレーションである「Astar Evolution Phase 1」の一環として実施される。この提携により、Astar zkEVMはソニーのブロックチェーン「Soneium」と統合され、ソニーのユーザーベース全体でWeb3技術の採用が広がることが期待されている。

シャットダウンはAstar zkEVMからSoneiumへの移行の準備段階であり、Astar zkEVMの資産が効率的に移行されることを確保するためのものだ。

この統合によってソニーのデジタルプレゼンスが強化され、同社の広範なユーザータッチポイントが活用されることになる。

ユーザーサポートと今後の展望

Astar Networkは、この移行期間中にユーザーの資産保護を最優先事項としており、スムーズな移行のためのガイダンスを提供している。

また、シャットダウンや資産移行に関する質問がある場合、ユーザーはAstarのDiscordコミュニティを通じてサポートを受けることができる。

Astar zkEVMからSoneiumへの移行は、Web3技術の主流化に向けた重要なステップとなる可能性がある。ソニーの巨大なユーザーベースと組み合わせることで、ブロックチェーン技術の採用がさらに加速することが期待されている。

早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。