暗号資産(仮想通貨)SUIとは、高速で低コストな取引を実現するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」のネイティブトークンです。その先進的な技術構成と2024年後半の大きな価格上昇で仮想通貨市場を賑わせているため、気になっている人も多いでしょう。
本記事ではSUI仮想通貨の特徴から価格動向、買い方、将来性まで解説していきます。「今盛り上がっているSUIが何か気になる」「SUIに投資しようか迷っている」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨SUIとは?
項目 | 詳細 |
---|---|
名称・ティッカーシンボル | SUI(スイ) |
開発元 | 元Meta社員が設立したMysten Labs(ミステンラボ) |
ブロックチェーン | Sui Network(レイヤー1) |
コンセンサスアルゴリズム | デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク(Delegated-Proof-of-Stake/DPoS) |
発行上限 | 100億SUI |
主な用途 | DeFi、NFT、Web3ゲーム |
ローンチ日 | 2023年5月 |
SUI仮想通貨は元Meta社員が開発したレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」のネイティブトークンです。高速な取引処理と低い取引コストを特徴とし、DeFi(分散型金融)やNFT、ゲームなどの分野での利用が期待されています。独自のプログラミング言語「Sui Move」を採用し、セキュリティと柔軟性を兼ね備えたプラットフォームとして注目を集めています。
2024年9月18日に主要ステーブルコイン「USDC」がSui Network上で発行されたことから価格が急上昇しており、大きな注目を集めているアルトコインです。
仮想通貨SUIの押さえておきたい特徴5選
SUI及びSUIを支えるSui Networkを理解するうえで押さえておきたい特徴を5つ紹介していきます。
- 高速な処理能力
- SUI独自のコンセンサスアルゴリズム
- 開発・運営の中心は元Meta社員
- 独自のプログラミング言語「Sui Move」
- オブジェクト指向設計
①:高速な処理能力
SUI仮想通貨の最大の特徴は圧倒的な処理能力にあると言えます。Sui Networkは1秒間に最大12万件のトランザクションを処理できる高いデータ処理能力を誇ります。これはイーサリアムやビットコインなどの従来のブロックチェーンと比較して、桁違いの処理速度です。
仮想通貨 | トランザクション/秒 |
---|---|
SUI | 120,000 |
イーサリアム | 15~30 |
ビットコイン | 7 |
SUIは高性能なマシンを使用することで理論上は29万件のトランザクション処理を行うことも可能で 、ビットコインと比較すると4万倍以上の速度になります。
SUIの高速性を支える技術的特徴は以下の3点です。
- 並列処理技術の採用により、複数のトランザクションを同時に処理
- DAG(有向非巡回グラフ)構造の活用で、効率的なデータ管理を実現
- トランザクションの依存関係を最小限に抑える設計で、独立した処理を促進
これらのSui Networkの先進的な技術構成により多くのトランザクションを互いに独立して処理可能になったことが、パフォーマンスを飛躍的に向上させる要因になっています。
この高速な処理能力は、DeFiやNFTゲームなど、リアルタイムの反応が求められるアプリケーションに特に適しています。ユーザーはほぼ瞬時にトランザクションの結果を得ることができるため、従来のブロックチェーンでは実現が難しかったスムーズな操作感を体験できます。
さらにSui Networkの高速性は、ブロックチェーン技術の大きな課題であったスケーラビリティ問題に対する有力な解決策となっています。従来のブロックチェーンではネットワークの利用者が増えるとトランザクションの処理速度が低下し、手数料が高騰するという問題がありました。特にイーサリアムは取引が活発になったときのガス代の上昇が問題視されることがありますが、Sui Networkはこの問題を大幅に軽減していると言えます。
②:SUI独自のコンセンサスアルゴリズム
SUI独自のコンセンサスアルゴリズム「Delegated-Proof-of-Stake(DPoS)」は、トークン保有者が投票によって代表者(バリデーター)を選出し、ネットワークの運営を委託する仕組みです。バリデーターが取引が正しいかチェックし、新しい情報をブロックチェーンに追加する役割を担うことで、ブロックチェーンの公正さと安全性が担保されます。バリデーターはこの重要な役割を果たすことで、報酬としてSUIコイン(sui coin)を受け取ります。
DPoSの特徴・メリットは以下の3点に集約されます。
- 高速な取引処理:少数の信頼されたバリデーターが取引を検証することで、取引処理を高速に行える
- エネルギー効率:Proof-of-Work(PoW)と比較して消費電力が大幅に少ない
- 分散型ガバナンス:トークン保有者がネットワークの意思決定に参加可能
このアルゴリズムにより、SUIは1秒あたり12万件の取引を処理する能力を持ち、スケーラビリティの課題に対応しています。またバリデーターの数が限定されているため、合意形成が迅速に行われネットワークの応答性が向上します。
ここでDPoSを更に理解するために、元になっているProof-of-Stake(PoS)と比較してみましょう。
特徴 | Delegated-Proof-of-Stake(DPoS) | Proof-of-Stake(PoS) |
---|---|---|
バリデーター選出の方法 | 投票によって選出 | ステーキング量を加味しつつ、ランダム性も持たせて選出 |
取引承認のプロセス | 選ばれたバリデーターが取引を承認 | トークン保有者が直接取引を承認 |
トランザクション処理速度 | 高速で効率的 | 比較的遅い |
エネルギー効率 | 低いエネルギー消費量 | 中程度のエネルギー消費量 |
ガバナンス | トークン保有者が投票で影響力を持つ | 自らの投資額が大きく影響する |
両者ともステーキングによってネットワークの安全性と運用を行うため、仮想通貨のマイニングを行わない点は共通しています。
違いとしてはDPoSはPoSをさらに発展させた形で、より効率的なコンセンサスメカニズムを目指していることが表よりわかります。DPoSではバリデーターを選出することで処理速度を向上させ、同時にトークン保有者の意思をより反映しやすい仕組みとなっています。
一方PoSは直接的な参加形態を取るため、より分散化されていますが処理速度や効率性の面ではDPoSに劣る傾向があります。
両システムともにビットコインやビットコインキャッシュなどのProof-of-Work(PoW)と比較してエネルギー効率が高く、環境に優しいという特徴を持っていますが、DPoSはより少数のバリデーターで運営されています。これによりPoS以上にエネルギー効率が良いのはDPoSの大きなメリットと言えるでしょう。
またPoSを元にしているため、DPoSにもビットコインの半減期のような供給量制限は存在しません。
③:開発・運営の中心は元Meta社員
SUI仮想通貨とSui Networkの開発・運営の中心となっているのは、仮想通貨プロジェクト「Diem」(旧Libra)の開発に携わっていた元Meta(旧Facebook)のエンジニアたちです。
彼らはMysten Labs(ミステンラボ)という会社を設立し、2022年にSUIの開発を開始。今は破綻している取引所、FTXから多額の投資を受けていました。
彼らがMetaを離れSUIを開発することになった経緯には、以下の理由があります。
- Metaでの製品開発が遅く、ブロックチェーン業界の急速な進歩に追いつけないと感じた
- 自らのビジョンを実現するため、より自由な環境で開発したいと考えた
- ゲームに適したブロックチェーンの可能性に着目した
Mysten Labsのビジョンは「Web3の大規模な採用を加速させるための基盤インフラを構築すること」であり、そのため取引速度の高速化にも力を入れています。確かな能力を持つエンジニア陣に開発・運営されていることも、おすすめ仮想通貨としてSUIが盛り上がっている要因の一つと言えます。
④:独自のプログラミング言語「Sui Move」
SUI仮想通貨では独自のプログラミング言語「Sui Move」を採用しています。Sui Moveは、Metaが開発したMoveプログラミング言語を基に、Sui Network向けに最適化されたものです。
Sui Moveの主な特徴は以下の通り。
- 高度なセキュリティ:スマートコントラクトの脆弱性を大幅に削減できる設計
- 並列処理の効率化:独立したトランザクションの同時実行を可能にし、ネットワークの取引効率を大幅に向上
- 開発者フレンドリー:Rust言語をベースにしており、直感的な文法を持っている
「Web3ではSolidityがよく使われるんじゃないの?」という疑問もあるかと思いますため、両者を比較することでSui Moveへの理解を深めてみましょう。
特徴 | Sui Move | Solidity |
---|---|---|
並列処理 | 高度な並列処理が可能 | 限定的な並列処理 |
セキュリティ | 形式検証、静的型付けによる高セキュリティ | 脆弱性のリスクが比較的高い |
スケーラビリティ | 高いスケーラビリティを実現 | スケーラビリティに課題あり |
実装難易度 | 比較的高度 | 中程度 |
主な用途 | 金融、高セキュリティ要件のアプリ | 幅広いDApps開発 |
Sui Moveは高度なセキュリティと並列処理を実現しており、直感的に書ける文法になっていますが、ライブラリなどが少なく実装難易度は高いと言えます。一方でSolidityは採用実績も多くライブラリも豊富にあるため柔軟性が高いですが、セキュリティリスクも存在する設計になっています。
⑤:オブジェクト指向設計
SUI仮想通貨とSui Networkではオブジェクト指向設計が採用されています。
オブジェクト指向設計ではデジタル資産を「モノ」として扱います。例えばゲームアイテムを、特徴(名前、レア度)と動作(使用、売買)を持つ一つの単位として管理することで、複雑な資産の取り扱いが簡単になり、資産の管理や取引が非常にスムーズになります。
このオブジェクト指向設計はSui Moveプログラミング言語と相性が良く、開発者にとって使いやすい環境となっています。
仮想通貨SUIの価格推移をチャートで振り返る
ここからはSUI仮想通貨の価格推移をCoinMarketCapのSUIチャートを見ながら解説します。過去の価格推移とその理由を知ることで、今後のSUIへの投資に役立てることが可能です。
2023年5月上場後の急激な価格変動
上場予定の仮想通貨として大きな注目を集めていたSUIは、2023年5月3日に1.5ドル付近でBybitなどの海外暗号資産(仮想通貨)取引所にて上場を果たし、初日から激しい価格変動を経験しました。
上場直後はIEOで活況だったことも手伝い、わずか数時間で3ドルを超える高値を記録。しかしこの急騰は長く続かず、その後数日間で価格は0.8ドル付近まで急落しました。
この期間のSUI価格は1日の取引範囲が50%を超えることもあり、極めて高いボラティリティを示していましたが、6月12日には0.6ドルまで下落し、8月18日には0.48ドルの安値を記録。この激しい変動は新規上場コインに共通する投機的な取引や、初期の流動性の低さが主な要因でした。
さらに6月に米証券取引委員会(SEC)が大手仮想通貨取引所コインベースを提訴したニュースを受け、仮想通貨市場全体が縮小したこともSUIの価格下落に拍車をかけました。この影響でSUIは10月19日に0.3643ドルの過去最安値を記録しています。
参考:SECの米コインベース訴訟継続へ 仮想通貨交換業大手 – 日本経済新聞
2023年後半の安定化と上昇トレンド
SUIコインの価格は10月19日に0.3643ドルの過去最安値を記録した後、年末に向けて緩やかに回復していくことになります。
このSUIの上昇トレンドの背景には、以下の要因がありました。
- エコシステムの拡大:SUIのエコシステムが急速に成長し、預かり資産が8月の3億8300万ドルから10億ドルへと急増した
- 機関投資家の参入:投資運用会社最大手のグレースケールがSUI Trustを立ち上げ、認定投資家がSUI Tokenに投資できるようになった
- 戦略的パートナーシップ:SUIはブロックチェーンゲーム分野に進出し、USDCステーブルコインの導入計画も発表された
これらの要因によりSUIの価格は徐々に上昇し、2023年末にかけて0.5ドル以上で安定的に推移するようになります。
2024年前半の上昇と急落
SUIは2024年1月から3月にかけて、ビットコインETF承認などの仮想通貨市場全体の好調な雰囲気に乗って徐々に価格が上昇し、3月中旬には過去最高値となる3.5ドルを記録しました。同時にこの上昇はSUIネットワークの技術的進歩や新たなパートナーシップの発表によって後押しされたものでもあります。
この時期のパートナーシップの具体例は以下の通り。
- ONE Championshipとの提携:世界最大の格闘技団体であるONE Championshipの公式パートナーとなり、Web3対応のモバイルゲーム「ONE Fight Arena」の開発に貢献することに
- Google Cloudとの統合:リアルタイムのブロックチェーンデータをGoogle Cloudのサービスを通じて提供することが可能に
しかし4月に入るとビットコインやエルフトークンなど各仮想通貨が調整局面に入ったことで、連動してSUIも下落することとなります。
2024年後半の急上昇
2024年後半、SUIを取り巻く状況は大きく好転することとなります。SUIは複数の要因が重なったことで、11月には最高値を更新します。
まず10月までの上昇要因をまとめると、以下の通り。
- SUIネットワークの大規模アップグレードにより、処理速度と拡張性が向上し、多くのプロジェクトが参入
- 大手金融機関がSUIを投資ポートフォリオに組み入れ、機関投資家からの需要が急増
- コミュニティ主導の新機能開発とガバナンス改善により、ユーザーベースが拡大し取引量が増加
これらの要因が相乗効果を生み、SUIの価格は10月末までに年初比で400%以上に上昇。儲かる仮想通貨として再度多くの投資家に注目されることになります。
そして11月6日に行われたアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したことを受け、SUIは新たな最高値を記録。トランプ氏の仮想通貨に対する前向きな姿勢が投資家の期待を高め、SUIやワールドコインなど多くの仮想通貨の価格を押し上げました。
またこの急上昇により、SUIは時価総額ランキングでトップ20入りを果たします。
仮想通貨SUIの今後・将来性
SUIがここから価格をどれだけ伸ばしていけるか、その将来性について以下の視点を持っておくことで予想しやすくなります。
- 競合仮想通貨との差別化
- 企業提携による成長戦略
- DeFiなどの採用拡大
競合仮想通貨との差別化
SUIの将来性を考える上で、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)などのイーサリアムキラーとの差別化は重要な視点になりますが、SUIはこれらの仮想通貨とは一線を画す独自のアプローチで差別化に成功しています。その特徴はセキュリティを犠牲にすることなく、スピードとスケーラビリティの向上に焦点を当てていることです。
実際SUIは1秒間に最大12万件ものトランザクションを処理することが可能であり、これは将来性が期待されているソラナと比べても圧倒的な処理速度になります。
これを支えているのは、SUI Moveプログラミング言語です。これはFacebookのDiemブロックチェーン用に開発されたMove言語が元になっており、セキュリティと効率的なブロックチェーン運用を可能にしています。
またDAG(有向非巡回グラフ)と呼ばれる特殊なデータ構造を用いたことにより、トランザクションを同時に複数処理できる「並列トランザクション実行」という仕組みを採用していることも、高速取引処理に貢献しています。
SUIの並列処理能力は、大規模で複雑な仮想環境で多数のユーザーが同時に操作するメタバース(仮想空間)にも適しているため、応用可能性が広い技術であることも期待が持てます。
企業提携による成長戦略
SUIを開発しているMysten Labsはブロックチェーンの普及をビジョンとしていますが、そのためにはSUIが広く使われる状態を目指す必要があります。そのために企業提携を積極的に行っていけるかは、SUIの将来性を考える上で重要な視点の一つになります。
企業提携の具体的事例としては以下が挙げられます。
- Circle社との提携:2024年10月にネイティブUSDCをSUIネットワークに統合。DeFiプロトコルの流動性向上と、クロスチェーン取引の効率化を実現
- Transakとの統合:2024年にSUIウォレット内で直接法定通貨から仮想通貨への変換が可能に。ユーザーの利便性向上と取引の簡素化を実現
特にCircle社とのUSDC統合により、SUIエコシステム内でのDeFiプロトコル、ゲーム、NFT取引などの活性化につながり、ネットワークの利用率と取引量を大幅に増加させたことは、SUIの影響力増大に大きく貢献しました。SUIの価格は短期間で急激に上昇し市場での注目度も高まったことで、Sui Network上のミームコイン市場も活性化しました。
今後もインパクトのある企業提携が行えるかがキーポイントになります。
DeFiなどの採用拡大
高いスケーラビリティと低い取引手数料を特徴とするSUIは、DeFiの開発者や利用者にとって魅力的なプラットフォームとなっています。
SUIの預かり資産は合計10億ドルを突破し、将来性が期待されるポリゴン(Polygon)やOptimism(OP)などの著名プラットフォームをも上回る成長を見せています。この急成長はSUI上で展開される多様なDeFiプロジェクトによって支えられており、現在85以上のプロジェクトが開発されています。
代表的なDeFiでのSUI採用例としては、以下の通り。
- Scallop:SUI上最大のレンディングプロトコルとして急成長し、預かり資産が1億7000万ドルを突破。ローン手数料からの累計収益が100万ドルを達成し、DeFi採用の成功例となっている
- Aftermath:マルチアセットプールや安定的な交換メカニズムを提供するDEXとして注目を集め、預かり資産が約5000万ドルに到達。幅広い金融サービスを展開している
実用性に疑問符が残ることから「仮想通貨はやめとけ」と言われることが多いですが、今後SUIとSui Networkの特徴を活かしたDeFi分野での利用が続くことで、SUIだけでなく仮想通貨自体の将来性にも大きく関わってくると見られています。
仮想通貨SUIの買い方・購入方法
SUIを購入するには以前は海外取引所の活用が必要で、取引所によってはUSDT(テザー)を用意する必要があり、手順が面倒でした。仮想通貨の税金の面でもハードルが高く多くの投資家を悩ませていましたが、2024年以降は以下の日本国内の仮想通貨取引所でも取り扱いが順次スタートしています。
- OKJ(旧OKCoin Japan)
- ビットポイント
- ビットトレード
- バイナンスジャパン
ここでは操作性やSUIのステーキングサービスを提供している観点から、一番便利なOKJを使ったSUI仮想通貨の買い方を紹介します。以下のステップを順番に解説していきます。
- アカウント開設と本人確認
- 銀行口座を登録し、日本円の入金
- SUIを購入
- 外部ウォレットへの出金
①:アカウント開設と本人確認
まずは取引所に登録して取引ができるようにします。
- OKJの公式サイトにアクセスし、「新規登録」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成
- 本人確認書類(運転免許証など)をアップロードして本人確認を完了
- 審査が通ると取引が可能に
通常登録審査には通常2〜3営業日程度かかります。本人確認の段階でeKYCというサービスが利用することになりますが、これを利用することで書類1点+顔写真だけで申請ができるため、最短5分で申請自体は完了します。
申請後に承認されるとメールで通知が届き、アカウントが有効化されます。
この段階で二段階認証の設定を強くおすすめします。Google認証システムなどを使用することで、アカウントのセキュリティを大幅に向上させることができますので、ぜひ設定しておいてください。
②:銀行口座を登録し、日本円の入金
アカウント登録後は、SUI購入のための銀行口座を登録し、日本円をOKJに入金していきます。
- サイト右上の「資産管理」より「日本円入金」をクリック
- 銀行口座情報を登録
- 日本円振込
③:SUIを購入
ここからいよいよSUIを購入していきます。
- 画面上部の「取引所」をクリック
- 注文したい銘柄を選択
- 指値か成行どちらかの注文タイプを選択
- 購入ボタンをクリック
- 取引パスワードを入力し、「確定」をクリック
これでSUI仮想通貨を買うことができます。
④:外部ウォレットへの出金
短期取引やSUIを頻繁に活用する場合はそのまま取引所のウォレットに置いておいてもいいですが、取引所には常にハッキングのリスクがあるため、ガチホ(長期保有)する場合は自分のウォレットで管理するのがおすすめです。
外部の仮想通貨ウォレットに出金する際は、サイト上部の「資産管理」から「暗号資産出庫」をクリックすることで、手続きを進めることが可能です。
ただし有名なウォレットであるメタマスクはSui Networkに対応していません。よってSUIに対応したホットウォレットか、コールドウォレットを準備するようにしてください。また今すぐにSUIを購入したい場合は本人確認なしで利用できる取引所も検討してみてください。
仮想通貨SUIへの投資で認識しておきたいリスク
SUIに関しては楽観的な予測も多いですが、実際に投資をする前にリスクについても認識しておく必要があります。特に仮想通貨投資に関しては以下のリスクがあるので、よく確認しておくようにしましょう。
- 市場変動リスク
- 技術的リスク
- 規制リスク
市場変動リスク
仮想通貨への投資全般において、市場変動リスクは最も注意すべき要素の一つです。仮想通貨市場は一般に株式や債権などと比べると極めて変動が激しく、草コインほどでは無いにしろSUIも例外ではありません。例えば2023年5月のローンチ直後SUIの価格は24時間で約50%上昇しましたが、その後数日で30%以上下落しました。
このような急激な価格変動は、仮想通貨のプレセールのように大きな利益をつかめるチャンスがある一方、多大な損失リスクも伴います。SUIの価格は市場センチメント、マクロ経済要因、競合プロジェクトの動向、さらにはビットコインやイーサリアムなど主要仮想通貨の価格変動に影響されます。SUIに投資する際は業界の最新情勢をウォッチしつつ、GSTのような関連性の薄い通貨も持つことで、仮想通貨ポートフォリオ内でも分散を効かせておきましょう。
技術的リスク
SUIは比較的新しいブロックチェーンプロジェクトであり、その技術基盤にはまだ未知の脆弱性が潜んでいる可能性も認識しておくべきです。
例えば2023年10月、Sui Networkが一時的に停止し取引が遅延する事態が起きましたが、仮にスマートコントラクトのバグやセキュリティホールがあれば、ハッキングや資金損失のリスクが高まることになります。
さらにSUIの特徴である高速トランザクション処理能力が、大規模な採用時にも維持できるかという点も不確実です。技術的な問題が発生した場合、SUIの価値や採用に大きな影響を与える可能性があるため、SUIに投資する際は技術的な側面も理解しておく必要があると言えます。
規制リスク
仮想通貨市場全体が直面している規制環境の不確実性は、SUIにも大きな影響を与える可能性があります。例えば2023年には米国証券取引委員会(SEC)が複数の仮想通貨を証券として分類し、法的措置を講じました。今後トランプ大統領になったときにこれらの措置は解除され、規制そのものが緩和される可能性も示唆されていますが、いずれにせよ規制当局の動きがSUIの地位や取引可能性に影響を及ぼす可能性は認識しておく必要があるでしょう。
まとめ
本記事ではSUI仮想通貨の特徴から価格動向、買い方、将来性まで解説してきました。高い処理能力とセキュリティを持つことから、SUIはDeFi、NFT、ゲームなどの分野での応用、そして1000倍の価値を持つ仮想通貨になることが期待されています。
SUI公式は仮想通貨のエアドロップをしない方針ですが、SUI関連のいくつかのプロジェクトではエアドロップの可能性が示唆されています。
多くのアナリストによって今後もSUIの価格は上昇していくと見られているため、SUI公式サイトで最新情報も確認しつつ、投資の機会を逃さないようにしましょう。