テクノロジーとビジネスの最前線で活躍するイーロンマスク氏は、近年、暗号資産(仮想通貨)市場に大きな影響を与えてきました。
ビットコインやドージコインなどへの言及が相場を動かすことで知られ、その発言や企業活動が投資家の注目を集めています。「イーロンマスク関連の仮想通貨にはどういうものがあるんだろう?」と気になっている方も多いでしょう。
そこで本記事では、マスク氏の仮想通貨への関わりを時系列で整理し、関連する主なコインについても解説します。
本サイトICOBenchはこれまで様々なイーロン銘柄をレビューしてきているため、是非参考にしてみてください。
イーロンマスクとは?
イーロンマスク氏は、電気自動車メーカーのテスラと宇宙開発企業のスペースXのトップとして広く知られています。
彼は個人的にもビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)といった仮想通貨を保有しており、彼の発言やSNSへの投稿は仮想通貨市場に大きな影響を与えています。
イーロンマスク氏の主な保有銘柄は以下になります。
- ビットコイン: 分散型デジタル資産として、長期的な価値保存のために多く保有しているとされています。
- イーサリアム: スマートコントラクト機能に注目し、ブロックチェーンの可能性を支持するために保有しています。
- ドージコイン: ミーム通貨としてコミュニティに支持されていることから保有を公言し、決済やプロモーションへの活用を提唱しています。
マスク氏はテスラ株の約12.8%を保有しており、株価や製品開発において大きな決定権を持っています。
また、非上場企業であるスペースXの約54%を所有し、宇宙探索やロケットの再利用技術といった長期的なビジョンを推進しています。
イーロンマスク氏の仮想通貨への投資判断や発言は、市場のトレンドや投資家の心理に強い影響を与えています。
イーロンマスクと仮想通貨の関わり
イーロンマスク氏と仮想通貨の関係は、2014年のビットコインに対する懐疑的な見方から始まり、ドージコインへの熱狂、そしてテスラによるビットコイン投資、さらには環境問題を理由とした決済停止、そして最終的にはDOGE省の設立と、その時々で大きく変化してきました。
ここでは、彼と仮想通貨の関わりについて解説していきます。
2014年10月 ビットコインは「違法取引向け」と初発言
2014年10月8日、イーロンマスク氏はVanity Fairのイベントで初めてビットコインに公式言及しました。
彼はビットコインを「良いもの」とし、主に違法取引に利用される可能性を指摘しつつも、それが「完全に悪いことではない」と述べました。
また、ビットコインは合法・違法双方の取引に有用であり、その橋渡しとなると説明しました。この時、マスク氏はビットコインを保有していませんでした。
2019年4月 ドージコインCEOジョークツイートで市場が騒然
2019年4月1日、イーロンマスク氏はドージコイン公式アカウントが実施したエイプリルフールの投票で「CEO」に選ばれました。
これを受け、マスク氏は「Dogecoin might be my fav cryptocurrency. It’s pretty cool」とツイートし、さらに「Dogecoin rulz」と投稿してドージコインのミームを添付しました。
これらのツイートは市場に大きな反響を呼び、ドージコインの価格が急騰しました。
2021年2月 テスラが15億ドルのビットコイン投資と決済導入を発表
2021年2月8日、テスラは15億ドル相当のビットコインを購入したことを発表しました。これは、余剰資金の運用先を多様化し、収益を最大化する新たな投資方針に基づいています。
このニュースを受け、ビットコイン価格は一時4万4000ドルに急騰し、最高値を更新しました。
テスラは同時に、ビットコインでの製品購入受付も開始。3月24日には、イーロンマスク氏が「テスラへの支払いはビットコインとして保有し、法定通貨には換金しない」と表明しました。
2021年5月 環境問題を理由にテスラがビットコイン決済を停止
2021年5月12日、イーロンマスク氏はテスラがビットコイン決済を停止すると発表しました。主な理由は、ビットコインのマイニングと取引で化石燃料、特に石炭の使用が急増し、環境負荷が高いことを懸念したためです。
マスク氏は仮想通貨の将来性を信じつつも、「環境に大きな代償を強いることはできない」と強調しました。この発表を受け、ビットコイン価格は一時約12%下落しました。
翌日もマスク氏はビットコインの電力消費増加について懸念を表明しました。
2022年1月 テスラ公式ストアがドージコイン決済を開始
2022年1月14日、テスラは一部の商品(ベルト用バックル、ホイッスル、子供向け電動バギーなど)を仮想通貨ドージコインで購入できるようになったと発表しました。
これはイーロンマスク氏のツイートで広まり、テスラの米国直販サイトで決済が開始されました。
この発表を受け、ドージコインの価格は一時0.18ドルから0.21ドルへ急騰しました。
2025年1月 DOGE省設立
2025年1月20日、トランプ大統領は政府効率化省(DOGE)の設置を命じる大統領令に署名しました。DOGEは既存組織を再編し、ホワイトハウス内に「アメリカDOGEサービス」として設置。
イーロンマスク氏は「特別政府職員」として、連邦政府職員の削減などを推進しました。DOGEの名称は、マスク氏が支持する仮想通貨「ドージコイン」に由来するとされています。
しかし、マスク氏は2025年5月30日にDOGEの任期を終え、政府職を離れました。彼は「DOGEの取り組みは始まったばかりだ。私も大統領の友人、そしてアドバイザーであり続ける」と述べています。
2025年6月 米財政懸念を背景にビットコイン優位を主張
2025年6月、イーロンマスク氏は米国財政の悪化に懸念を示しました。
コインベースCEOのブライアン・アームストロング氏が、有権者が行動しなければビットコインが基軸通貨になりうるとの投稿に対し、マスク氏は米国旗の絵文字で同意。
この時、米国の連邦債務は約36.2兆ドル(GDPの約123%)に達しており、マスク氏がビットコインの可能性に注目していることが示唆されました。
イーロンマスクと関わりのある仮想通貨
イーロンマスク氏は、現代のテクノロジー界で最も影響力のある人物の一人であり、彼の発言や行動は、ときに新しい仮想通貨市場に大きな波紋を広げます。
彼の関心は多岐にわたり、特にミームコインと呼ばれる種類の仮想通貨には、度々言及し、その価格に劇的な影響を与えてきました。
ここでは、イーロンマスク氏と特に関わりの深い仮想通貨について解説します。
イーロンマスクと関わりのある仮想通貨の買い方・購入方法
日本国内の仮想通貨取引所でもドージコインは取り扱われていますが、この記事では評判の良いBest Walletを使った最も簡単な購入方法をご紹介します。
国内取引所の利用経験がある方でも、仮想通貨の始め方が少し異なるためぜひ参考にしてください。
ドージコインの購入は2ステップで完了します。
- アプリのダウンロードと初期設定
- ドージコインの購入
①:アプリのダウンロードと初期設定
まずは、イーサリアムウォレットであるBest Walletアプリをダウンロードしましょう。
App StoreまたはGoogle Playからインストール可能です。セキュリティのため、必ず本サイト上のリンク先からダウンロードしてください。
初期設定は以下の通りに進めます。
- メールアドレス認証: 登録したメールアドレスに確認コードが届きます。
- 電話番号認証: SMSで認証コードが送られてきます。
- 二段階認証の設定: Google認証システムなどを利用して、セキュリティを強化します。
- リカバリーフレーズの保管: 12個または24個の英単語を安全に保管してください。
特にリカバリーフレーズは、万が一ウォレットが使えなくなった際に復元するために非常に重要な情報です。
必ず紙に書き写すなどして、デジタルデータとは別に安全な場所に保管するようにしてください。
②:ドージコインの購入
アプリの準備が完了すれば、いよいよドージコインの購入です。Best Walletでは、市場価格での即時購入が可能です。
購入手順は以下の4ステップです。
- アプリ内でドージコインを検索: 取引ページで「DOGE」または「ドージコイン」と入力します。
- 購入方法を選択: クレジットカード決済、または仮想通貨から選択します。
- 購入したい数量または金額を入力: 最小購入額や手数料にも注意して入力しましょう。
- 取引内容を確認し購入を実行: 表示された価格や手数料を最終確認し、購入を確定します。
購入したドージコインは、自動的にアプリ内のウォレットに保管されます。
Best Walletでは今後上場予定の仮想通貨も多く取り扱っているため、将来的な投資機会を見逃さないよう定期的にチェックしておくのがおすすめです。
ミームコインの購入を考えているなら、このアプリは必携と言えるでしょう。プレセール仮想通貨に投資したいと考えている方も、今のうちに導入しておくことをおすすめします。
まとめ
イーロンマスク氏と仮想通貨の関係は、2014年10月の初発言から2025年現在まで10年以上にわたって進化し続けています。
当初は「違法取引向け」と懐疑的だったビットコインに対する見方は、2021年2月にTeslaが15億ドル相当のビットコインを購入し決済導入を表明した段階へと発展し、その後環境問題への懸念から同年5月に決済対応を一時停止するなど、複雑な変遷をたどっています。
特にドージコインに対するマスク氏の支持は「人々の仮想通貨」という理念に基づいており、実用性向上を通じて仮想通貨の大衆化を推進する姿勢が見られます。
2025年6月にマスク氏が米財政懸念に言及しつつビットコイン支持を公言したことは、単なる投機対象ではなく経済システムの代替手段として捉えていることを示しています。
今後もマスク氏の発言や行動は、仮想通貨市場に大きな影響を与え続けると予想されます。