2025年も様々な米国株(外国株)が成長していますが、中でも注目されているのが「成長産業の中小型株」です。早期にエヌビディア株に投資できた人は、数百倍の利益を得ています。
しかし米国株と言っても膨大な数があるため、自分で選ぶことは困難です。
そこで本記事では2025年のおすすめ米国株を徹底紹介していきます。
伸びている分野の一つである暗号資産(仮想通貨)に特化したメディア、ICOBenchならではの銘柄選定となっています。是非米国株投資の参考にしてください。
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2025年に買うべきおすすめの米国株(外国株)ランキング
ここでは一覧形式でおすすめの米国株を紹介しています。一部、米国株以上のパフォーマンスが期待される、米国以外の外国株も混ざっています。
- HYLQ Strategy Corp(HYLQ): カナダ・ミシサガ拠点の投資持株会社。ヘルスケア、ブロックチェーン、ゲーム、フィンテックなどの新興産業に多角投資
- ソル・ストラテジーズ(HODL): カナダ・トロント拠点。Solanaエコシステムへのステーキング、DeFi企業出資、仮想通貨レンディングやマイニングまで手がける
- エヌビディア(NVDA): 米サンタクララに本社を置く半導体大手で大人気のアメリカ株。GPUとCUDAでAI、データセンター、自動運転などを牽引し、AI革命の中心
- コインベース(COIN): 米最大級の仮想通貨取引所。1億ユーザー以上に売買・ステーキング・カストディなど安全な仮想通貨サービスを提供
- TOKNE6900(T6900):S&P500を風刺し急騰したSPX6900の後継銘柄。米国株を凌駕する急騰可能性を持つおすすめ銘柄
- マイクロストラテジー(MSTR): 本業はAI対応BIソフト大手で、現在は戦略的に大量のビットコインを買い増しし、仮想通貨経営を実践中で話題
- テスラ(TSLA): EV・電池・太陽光システムを一貫生産し、自動運転・ロボタクシーにも注力する持続可能エネルギーの旗手
- アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD): 米サンタクララ拠点の半導体企業。CPU・GPU・FPGAを開発し、ゲーム・データセンター・3D制作を支える技術力を誇る
- Bitcoin Hyper(HYPER):ビットコイン価格と連動する仕組みを持ち、レバレッジ効果で高リターンを狙える注目銘柄
- マイクロソフト(MSFT): 世界100+国でOS・Office・クラウド・AI・デバイスを展開し、人々や企業の生産性革新を推進。米国株投資でも人気
- メタ・プラットフォームズ(META): FacebookやInstagramなどを展開し、ソーシャル・VR・メタバース領域で人々のつながり・創造・交流を拡張
- Apple(AAPL): Think Different精神でiPhone/ Mac /Wearablesを通じユーザー体験を革新している企業で、鉄板の米国株
ここからは各有望銘柄を個別解説していきます。
①:HYLQ Strategy Corp(HYLQ)
HYLQ Strategy Corp(HYLQ)は、ミシサガ(カナダ)を拠点とする投資持株会社で、ブロックチェーン、仮想通貨、ゲーム、金融フィンテック、エネルギー・eコマース、長寿関連など成長領域への投資を通じてリターン獲得を目指しています。
アルトコインであるHYPEを保有していることで話題となっています。
2025年6月に社名変更が行われ、従来のTony G Co‑Investment Holdingsから現在の戦略にふさわしい名称へと刷新されました。
厳密には米国株ではなくカナダ市場に上場している企業ですが、外国株としてぜひ注目すべき以下の魅力を持ちます。
- 多角的な成長領域への分散投資:ブロックチェーンや仮想通貨、ゲーミング、フィンテック、eコマース、エネルギーなど、多様な新興分野に包括的に投資し、単一セクターに依存しないリスク分散が可能
- 中小型株ならではのリターンポテンシャル:時価総額は数千万カナダドル(CAD)規模と比較的小さく、52週で最大約4.19CADまで急騰したボラティリティの高さは、高リスク・高リターンを追求する投資家にとって魅力的
加えて、同社はこれまで一度も配当を出しておらず、利益は将来の成長機会や資金再投資に充てられています。そのため、キャッシュフローよりも企業価値の伸びを重視する投資家にとっては、まさに期待できる銘柄です。
ハイリスクながら分散された新興市場への進出と成長重視の経営戦略を背景に、2025年にポートフォリオに加える価値がある、ビットコイン関連株の筆頭と言えます。
メリット
- Hyperliquidのコアプロトコルへ積極投資中
- リブランド後、再ポジショニングで注目度UP
- 多様な成長セクターに分散投資戦略
デメリット
- 機関投資家が少なく、エクイティ強化力に乏しい
②:ソル・ストラテジーズ(HODL)
ソル・ストラテジーズ(HODL)は、2025年に注目すべきおすすめ外国株のひとつ。カナダ証券取引所(CSE)に上場し、ソラナエコシステムに特化したステーキング・バリデーター運用で収益を生み出しています。
米国株ではありませんが、事業の将来性が非常に高く評価されており、おすすめの外国株としてランキング2位としています。
デジタル資産の増加に伴う報酬や、ソラナネットワークの成長という追い風を受けており、仮想通貨市場へのエクスポージャーを株式を通じて簡便に得られる点が最大の特徴です。
- ウォレット資産を運用し報酬獲得:SOLトークンをステーキングし、バリデーター運用でネットワーク報酬を得る仕組みで収益源を安定化
- インフラ投資×仮想通貨エコシステム:ソラナ関連企業への出資やバリデーター増強によって、中長期の成長機会にポジションを築くことが可能
さらに、2025年2月にはNASDAQ上場に向け米SECへの登録申請(Form 40-F)が進められており、流動性の向上や米国投資家の参入も期待されます。
収益構造はステーキング報酬と投資案件に二極化されており、分散投資の意味でも魅力的。
もちろん仮想通貨市場の変動リスクはあるものの、将来性の高いソラナエコシステムの根幹を担うインフラ企業としてポテンシャルが高く、長期保有(ガチホ)目的での保有に向いている外国株と言えるでしょう。
メリット
- Solanaステーキング利益獲得機会あり
- デジタル資産財務により価格上昇連動可能
- 独自SOL保有・トークン化戦略を推進中
デメリット
- 仮想通貨価格下落時の株価急落リスク
③:エヌビディア(NVDA)
エヌビディア(NVDA)はAI革命の最前線に立つ半導体大手で、特に新世代「Blackwell」プラットフォームによってデータセンター向けAIチップ需要を圧倒的にリード。半導体の米国株としておすすめされることが多い銘柄です。
2025年には時価総額で世界初の4兆ドル超えを記録し、Citiやバンク・オブ・アメリカなど複数の証券会社が買い推奨を継続中。
今後もBlackwell Ultraなど新アーキテクチャの展開が予定され、ソブリンAI(各国の国家AI戦略)での採用拡大が収益をさらに押し上げると見られています。
- AIインフラを独占:Blackwellチップが主要クラウド企業・政府向けに供給され、2025年は「ほぼ売り切れ」状態
- 将来性と収益力の両立:2025年通期売上は前年比114%増の1,305億ドル、データセンター部門は前年同期比93%増
これらの背景を踏まえ、エヌビディアは「成長ストーリー株」として2025年も群を抜く魅力を維持中。AI需要に深く根ざしつつ、国家レベルの契約という強固なファンダメンタルズも兼ね備えています。
米国株としての魅力は高く、「今買うべきおすすめアメリカ株」として紹介されることも多い有望銘柄です。
メリット
- AI向けBlackwellチップで技術優位性あり
- データセンター売上が前年同期比約73%増加
- 市場初の時価総額4兆ドル超えで信頼性高い
デメリット
- 中国向け輸出制限で収益に不確実性あり
- 高すぎる株価評価はリスク要因になる
④:コインベース(COIN)
コインベース(COIN)は、仮想通貨取引所として世界的に高い認知度を誇る企業です。様々なおすすめ仮想通貨を取り揃えています。
米ナスダック上場の安心感と、規制順守を徹底した運営体制により、多くの機関投資家からも信頼を得ています。2025年はビットコインをはじめとする仮想通貨市場の回復と拡大が予想されており、取引量の増加によって収益性の改善も期待できます。
- 分かりやすい市場連動:仮想通貨市場の拡大に連動して成長が見込まれるため、分かりやすい投資対象
- 規制遵守:金融当局との関係を強化しており、規制環境の中でも継続的に成長できる体制が整っている
また、NFTやステーキング、レイヤー2開発支援など新たな収益源を模索する姿勢も、単なる取引所ビジネスにとどまらない魅力です。
仮想通貨エコシステム全体のインフラ企業として、今後の成長ポテンシャルは大きく、長期投資先として注目すべき米国株の一つです。
メリット
- 海外の仮想通貨取引所では圧倒的なブランド力
- 規制に準拠した米国拠点の信頼性
- 仮想通貨拡大で手数料収益が増加
デメリット
- 仮想通貨市場の低迷に業績が連動
- 収益の大半が取引手数料に依存
⑤:TOKNE6900(T6900)
S&P500が広範な米国経済への投資手段である一方、TOKNE6900(T6900)はそれとは異なる爆発力を持つミーム通貨として注目されています。
TOKNE6900は厳密には株式ではありませんが、米国株を凌駕する成長性を持った銘柄です。
T6900は実用性ゼロを逆手に取り、コミュニティドリブンの成長と価格変動の妙味が大きな魅力です。特にX(旧Twitter)を中心としたSNSでの急速な拡散力が、S&P500の安定成長とは対照的に、短期的なリターンを狙う投資家に好まれています。
- 草コインブームの流れを的確に捉え、1日で数倍の値動きを見せることもある
- 保有者コミュニティが強固で、プロモーションや話題性による買い圧力が高まっている
米国株のインデックス投資では得られない、一発逆転を狙える投機性がT6900の強みです。S&P500のように安定的な利回りを目指すのではなく、価格が跳ねるタイミングに乗ることで、大きな資産増加が期待できます。
特にミーム文化に親和性のある若年層から支持されており、2025年の注目トークンとして話題性も十分です。
メリット
- 強力なコミュニティ主導の熱量
- 開示・運営がシンプルで透明性が高い
- ステーキング報酬が高水準
デメリット
- 実質ユーティリティが皆無
- 価格はコミュニティ感情に左右されやすい
⑥:マイクロストラテジー(MSTR)
マイクロストラテジー(MSTR)は、米国のソフトウェア企業でありながら、ビットコイン保有企業として世界的に注目を集めています。
同社は企業向け分析ソフトの提供を本業としつつ、巨額の資本をビットコインに投じる戦略で一躍有名になりました。特に2025年はビットコインが新たな強気相場を迎えており、マイクロストラテジー株もそれに連動するように米国株投資家から熱視線を浴びています。
- ビットコインとの連動:ビットコインの価格上昇が同社の資産価値を押し上げるため、株価に直接的な影響を与える
- 本業も堅調:本業であるBIソフトウェアも堅調に成長しており、テクノロジー分野としての評価も高い
CEOマイケル・セイラー氏の強気な姿勢と透明な財務戦略により、マイクロストラテジー株はビットコインの代替的な投資手段としても活用されています。
仮想通貨市場の動向に敏感に反応するため、テクノロジー株と仮想通貨の両面からリターンを狙いたい米国株投資家にとって、魅力的な選択肢です。
メリット
- 大量のビットコイン保有による値上がり益期待
- 仮想通貨強気相場で株価が連動上昇
- ビットコインの普及促進に企業として積極的
デメリット
- ビットコイン価格に依存した業績変動
- ソフトウェア本業の成長性が限定的
⑦:テスラ(TSLA)
テスラ(TSLA)は、2025年も注目される米国株の一つです。EV(電気自動車)市場を牽引してきた同社は、今後も世界的な脱炭素トレンドの中心にいると見られています。
自動運転やエネルギー貯蔵といった分野にも積極投資を行っており、単なる自動車メーカーからテック企業への進化を遂げつつあります。
- 堅調な需要:世界的なEV需要拡大の恩恵を受け、長期的な売上成長が見込める
- 強固な収益構造:ソフトウェアアップデートによる収益モデル確立で、継続的な利益向上が期待できる
ギガファクトリーの増設や低価格EVの投入計画もあり、市場シェア拡大の余地が大きい点も魅力です。
加えて、CEOイーロンマスク氏の影響力と革新的なビジョンは、他社にはないブランド価値を生み出しています。例えば今後が期待されるドージコインでの支払いを受け付けるなどの斬新な施策を打っています。
「テスラ株は既に価格が高くなってしまった」と言われることもありますが、今後もエネルギー、AI、自動運転などの成長分野と連動し、ポートフォリオに加える価値が高い米国株といえるでしょう。
メリット
- 電気自動車市場での圧倒的な先行優位
- 自社開発AIと自動運転技術の強み
- エネルギー事業による収益多角化
デメリット
- イーロン・マスク発言による株価変動リスク
- 高PERによる割高感と調整リスク
⑧:アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、2025年に注目すべき半導体株の一つです。AIやデータセンター需要の拡大を背景に、GPUとCPUの両領域でインテルやエヌビディアに対抗する製品力を維持しており、業績の成長が期待されています。
特にクラウド事業者やハイパースケール企業との連携が強化されており、次世代チップ「MI300シリーズ」の商用展開も進行中です。
- AI市場への対応力:生成AIやLLMに適したGPU開発を強化し、AI特化型半導体分野での存在感を拡大
- エンタープライズ需要に強み:サーバー用CPU「EPYC」がデータセンター業界で高評価を獲得し、安定した法人需要を確保
また、直近ではエヌビディアに次ぐ第2のAI関連銘柄として注目を集めており、中長期的には株価の上昇余地も大きいと見られています。競争が激しい半導体業界において、AMDの技術力と市場対応力は大きな魅力です。
メリット
- AI向けGPU市場での成長期待
- 高性能チップでインテルに対抗
- データセンター需要に強い対応力
デメリット
- NVIDIAとの競争が激化中
- 半導体需給の影響を受けやすい
⑨:Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインのレイヤー2として開発された革新的プロジェクトで、投資家の注目を集めています。特に米国株と比較しても、成長性とリターンの面で優位性があります。
米国株は堅実なリターンが魅力ですが、HYPERは短期間での爆発的な価格上昇が期待でき、資産を一気に増やす可能性があります。
- ビットコインのセキュリティとソラナ並みの高速処理を融合したレイヤー2
- 年利300%超の高利回りステーキングで資産を効率的に増やせる仕組み
さらに、米国株は通常、企業業績や経済指標に左右されやすいのに対し、HYPERは仮想通貨市場全体の成長と連動しやすいため、将来のビットコイン高騰時に連動して急騰するポテンシャルを秘めています。
仮想通貨投資に慣れた中上級者にとって、資産拡大を狙う選択肢としてHYPERは魅力的です。
メリット
- ソラナ基盤で高速な取引処理
- BTCと連携した独自のL2設計
- 高利回りなステーキング報酬
デメリット
- 技術的成熟度がまだ低い
⑩:マイクロソフト(MSFT)
マイクロソフトは、生成AIやクラウドサービスの分野で他社をリードする世界的IT企業で、人気のアメリカ株です。
特にOpenAIとの連携による「Copilot」などのAI製品は、生産性向上の切り札として注目されています。
また、Azureをはじめとしたクラウド事業は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える基盤として急成長中です。
- AI分野の成長力:OpenAIへの投資とCopilotの商用展開により、生成AI市場で圧倒的な存在感を誇る。今後の収益源として期待
- クラウド事業の拡大:Azureの法人導入が進み、AWSに次ぐ世界2位の規模に成長。安定した収益基盤を築いている
さらに、WindowsやOfficeといった基幹ソフトの強みは依然として堅固で、景気変動時にも一定の安定性を維持します。技術革新と安定収益の両立が期待できる点で、2025年も注目の米国株です。
メリット
- クラウド事業「Azure」が高成長
- Office・Windowsの安定収益基盤
- AI技術で新たな市場を開拓中
デメリット
- 規模拡大で成長率が鈍化傾向
- 反トラスト法リスクが常につきまとう
⑪:メタ・プラットフォームズ(META)
メタ・プラットフォームズ(META)は、FacebookやInstagram、WhatsAppといった巨大SNSを運営する米国企業であり、2025年も注目の米国株の一つです。
近年はメタバース関連の開発に莫大な資金を投入しつつも、広告事業の利益で安定的な収益を確保しています。生成AIを活用した広告最適化やユーザー行動分析の精度向上にも注力しており、広告主からの支持を強めています。
- 広告事業の安定収益:デジタル広告の売上が全体の収益をけん引し、景気後退時にも一定の防御力を持つ
- メタバースとAIへの先行投資:仮想空間と生成AIの両分野における大型投資が、次世代の成長エンジンとなる可能性を秘めている
また、ユーザー基盤は世界で30億人以上に達しており、SNS領域での圧倒的な支配力が競合優位性となっています。
中長期的に見れば、広告事業と次世代テクノロジーの両輪で成長が見込める魅力的な米国株です。
メリット
- 広告事業の高い利益率
- メタバース領域への先行投資
- SNSプラットフォームの巨大ユーザー基盤
デメリット
- メタバース事業の収益化が未確定
- 個人情報保護への規制リスク
⑫:Apple(AAPL)
Apple(AAPL)は、長年にわたりイノベーションの最前線を走り続けてきた米国を代表するテクノロジー企業です。
iPhoneやMacなどのハードウェアに加え、Apple MusicやiCloudなどのサービス分野の成長も著しく、収益構造の多角化が進んでいます。近年は生成AIや空間コンピューティングへの参入も強化しており、今後の成長余地にも期待が高まっています。
- ブランド力とエコシステム:製品とサービスが緊密に連携し、高い顧客ロイヤルティとリピート率を実現
- 安定した収益と配当:成熟企業ながらも高収益を維持し、株主還元も継続的に実施
米国株の長期投資家にとっては、テクノロジーと安定性を兼ね備えた数少ない銘柄のひとつと言えるでしょう。
米国株積立のおすすめとしても各メディアで紹介されることが多く、人気ランキングにも食い込むことが多いです。
メリット
- 自社エコシステムで安定収益
- ブランド力による高価格維持
- 巨額の自社株買いで株価下支え
デメリット
- 新製品革新の鈍化リスク
- 中国依存による地政学リスク
2025年の米国株(外国株)はどんな状況?
現在の外国株事情を知るために、ここでStatista「2025年時点の世界株式市場に上場している企業数(業種別)」データを見てみましょう。
2025年の世界株式市場を俯瞰すると、上場企業数は図の通り製造業が8,780社で最多、次いで素材6,462社、一般消費財6,251社となり、ITは6,198社で4位に位置します。
しかし投資魅力度では、ブロックチェーン需要を背景にIT・金融セクターの成長が際立ちます。特に米国では、仮想通貨取引所を運営するコインベース(COIN)や自社資産でビットコインを大量保有するマイクロストラテジー(MSTR)など、仮想通貨エコシステムに直結する銘柄が注目株です。
規制整備が進むことで業績変動要因が明確になり、ボラティリティはあるものの高リターンを狙えるテーマ株として個人投資家の関心が高まっています。
画像が示す通り上場企業の母数は他業種より少なく、資金流入が集中しやすい点も押さえておきましょう。
米国株に投資するメリット
株式に投資するメリットとはなにか、ここでは3つ紹介します。
- 資産価値の成長によるリターンを期待できる
- 為替変動を利用した資産分散ができる
- グローバルな市場成長にアクセスできる
資産価値の成長によるリターンを期待できる
株式投資の最大の魅力は、長期的な資産価値の成長によって得られるリターンです。企業が利益を上げて事業を拡大すれば、株価はそれに伴い上昇し、投資家は売却益や配当といった形で利益を得られます。
特に米国を中心とした海外株は、成長スピードが速く、先進技術やグローバル展開を武器に中長期で高いリターンを期待できます。
- Appleやマイクロソフトなどは、安定成長と継続的な増配により人気を集めている
- 新興市場でも、エヌビディアやテスラなどの革新的企業が急成長を遂げている
日本株と比べて海外株は成長性が高い一方、為替変動リスクも存在しますが、円安時にはプラス要因にもなります。資産形成を効率よく進めるうえで、海外株をポートフォリオに組み込むことは有効な戦略の一つです。
長期目線で保有すれば、時間の経過とともに複利効果も期待できるでしょう。
為替変動を利用した資産分散ができる
為替変動を活用することで、資産の分散とリスク管理が可能になります。特に日本円だけでなく米ドルやカナダドルなど外貨建て資産に投資することで、円安時に評価額が上昇するメリットがあります。
これはインフレや経済不安定時にも有効な戦略です。さらに、外国株への投資は単なる利益追求だけでなく、国際的な景気循環に対応するポートフォリオ構築にも役立ちます。
- カナダ株に投資して円安時に為替差益を得られた
- 米国の成長企業に投資して、株高と為替差益を同時に享受
このように、為替と株価の二重の上昇が期待できるのが、海外株式投資の魅力です。特に日本の低金利環境では、外貨建て資産によって資産全体のリターンを底上げする効果が期待されます。
国内資産だけに依存するよりも、通貨の分散は将来的な資産防衛に大きく貢献します。
グローバルな市場成長にアクセスできる
グローバル市場への株式投資は、先進国や新興国の経済成長を取り込む大きなメリットがあります。とくに米国をはじめとした海外企業は、革新的な技術や強力なブランド力を持ち、世界中で収益を上げているため、成長性が高いのが特徴です。
日本に住んでいても、証券口座を通じてこうした企業に簡単に投資できる点も魅力です。
具体的な例として、以下のような企業が挙げられます。
- コインベース(COIN):米国最大の仮想通貨取引所を運営し、Web3時代のインフラを担う企業
- マイクロストラテジー(MSTR):ビットコインに巨額投資し、価格上昇時には株価も連動して上がる傾向
このように、世界の成長分野にダイレクトに投資できる点は、日本株にはない魅力です。
また、為替の影響で円安になれば、資産価値が上昇するという為替益も期待できます。仮想通貨のプレセールにも言えることですが、国内だけでなくグローバルな視点を持つことが、将来の資産形成には欠かせません。
投資する米国株の選び方
ここでは投資する米国株(外国株)をどうやって選べばいいのか、その判断軸を紹介します。
- 成長産業をターゲットにする
- グローバル展開している企業を選ぶ
- 財務体質の健全性を重視する
成長産業をターゲットにする
成長産業への投資は、将来的な株価上昇が期待できる戦略的なアプローチです。特にテクノロジー、再生可能エネルギー、AI、デジタル資産管理などは、今後も需要が拡大していく分野として注目されています。
成長産業に属する企業は、市場の変化に柔軟に対応し、高い利益率や革新的なビジネスモデルを持っていることが多いため、長期投資において有利です。
例えば、以下のような企業が挙げられます。
- HYLQ Strategy Corp:ビットコインを保有しつつ分散投資を行う戦略が特徴の資産運用会社
- ソルストラテジーズ:AIとブロックチェーン技術を活用した新興分野への積極投資が強み
これらは日本の証券会社からは直接購入できないものの、インタラクティブ・ブローカーズなどを使えば投資可能です。
成長性に注目しつつ、国際的な分散投資の観点からも米国株は魅力的な選択肢となります。
グローバル展開している企業を選ぶ
グローバル展開している企業は、特定の国や地域の景気変動に対する耐性が高く、多様な市場から安定的に収益を得られるため、外国株投資の軸として有力です。
製品やサービスを世界同時に提供するスケールメリットにより、研究開発費を迅速に回収し、利益率を押し上げる好循環が期待できます。さらに、複数通貨建てで売上を持つことで為替ヘッジ効果も働き、ポートフォリオ全体のリスク低減に寄与します。
特にテックセクターでは、半導体やクラウド、モバイル端末など成長分野の競争が激しく、世界的なシェアを奪える企業ほど資本効率が高まります。
代表例は次のとおりです。
- Apple:世界中でiPhoneやMacを販売し、巨大エコシステムを形成
- エヌビディア:AI・データセンター向けGPUを広く供給し、成長市場を席巻
米国株の銘柄選定では知名度だけでなく、地域別売上比率やサプライチェーンの分散度を確認し、単一市場依存リスクを避けることが重要です。
財務体質の健全性を重視する
企業の財務体質は、安定した株価成長や配当の持続性を判断する重要な指標です。米国株を選ぶ際は、現地市場の景気変動にも耐えうる健全な財務基盤がある企業を選ぶことで、長期的なリスクを軽減できます。
具体的には、自己資本比率が高く、負債依存度が低い企業が望ましいです。加えて、フリーキャッシュフロー(FCF)の安定性も注目すべきポイントです。
- 自己資本比率が60%以上あり、借入に頼らず運営できている
- フリーキャッシュフロー(FCF)が毎年黒字で、設備投資や配当原資が安定して確保されている
これらの指標は、年次報告書やIR資料から確認できます。特に米国企業では、四半期ごとの財務開示が義務付けられており、個人投資家でも情報収集がしやすい点がメリットです。
信頼できる財務体質をもつ企業を選ぶことで、景気後退局面でも配当が維持されやすく、長期保有において安心感があります。
米国株投資の始め方・買い方
ここでは一般的な米国株投資の始め方・買い方を紹介します。エヌビディアやマイクロソフト、コインベースなどの大型株であれば国内の証券会社を利用できます。
①:証券口座を開設する
米国株投資を始めるには、まず証券会社で口座を開設する必要があります。SBI証券や楽天証券など、ネット証券ならスマホから最短即日で開設可能。
本人確認書類とマイナンバーを準備し、オンラインで申し込むのが一般的です。特定口座やNISA口座の選択も忘れずに行いましょう。
②:口座に入金する
証券口座を開設したら、投資資金を入金します。多くの証券会社では、指定の銀行口座から即時入金が可能です。
入金は余裕資金で行い、生活費には手をつけないのが原則。入金額に応じて購入できる銘柄が決まるため、予算を明確にしておくと選びやすくなります。
③:銘柄を選び、注文する
次に、購入したい株を選びましょう。業績や将来性、配当利回りなどを確認し、自分の投資目的に合った企業を探します。
買いたい銘柄が決まったら、証券会社のサイトやアプリで「指値」や「成行」など注文方法を選んで発注します。少額からの購入も可能です。
④:保有後は定期的にチェック
株を購入したら放置せず、定期的に銘柄の状況をチェックしましょう。決算発表や業界ニュースは価格変動に影響します。
必要に応じて売却や買い増しの判断をすることで、リスクを抑えながら利益を目指せます。配当や株主優待の確認も忘れずに行いましょう。
インタラクティブ・ブローカーズでの買い方
本記事で本命銘柄として紹介した「HYLQ Strategy Corp(HYLQ)」や「ソル・ストラテジーズ(HODL)」といった外国の小型株は、日本の証券会社で買うことはできません。
そこで活用できるのが「インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)」です。
インタラクティブ・ブローカーズは、世界160市場・36通貨・多種商品に直接アクセスできる米国発のネット証券です。
日本居住者も口座開設可能で、円やドルを自由に両替しながら米国株・ETF・先物・FXなどを低コストで取引できます
- IBKR口座の開設とCSE市場アクセスの確認
- 取引許可と資金入金
- HYLQを検索
- HYLQ株の発注
- 保有・分析・税務処理
①:IBKR口座の開設とCSE市場アクセスの確認
まず、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の公式サイトから口座を開設します。日本在住者はマイナンバーや本人確認書類の提出が必要ですが、最短1〜2営業日で審査が完了します。
次に、CSE(カナダ証券取引所)市場にアクセスできるよう、取引所設定で「Canada」にチェックを入れて有効化します。HYLQ Strategy CorpはこのCSEに上場しているため、必須の設定です。
途中で日本語サポートも受けられるので、初心者でも安心して進められます。
②:取引許可と資金入金
口座開設が完了したら、実際に取引を行うための許可設定と資金の入金を行います。まずは「取引設定」画面から、株式・カナダ市場への取引許可をオンにしてください。
その後、円建てでの入金指示を出し、IBKR内で米ドルに両替します。為替レートは市場価格に近いため、比較的有利な条件で両替が可能です。
HYLQ株はカナダドル建てでの取引になるので、CADへの両替も選択肢に入れておきましょう。資金が反映されたら、実際の売買が可能になります。
③:HYLQを検索
TWS(Trader Workstation)またはIBKRのWeb版取引画面から、検索欄に「HYLQ.CD」と入力します。
カナダ証券取引所上場のHYLQ Strategy Corpの銘柄情報が表示されるので、ティッカーや発行企業をしっかり確認して選択しましょう。
カナダ市場では板寄せ方式が採用されており、特に流動性が低い銘柄の場合は約定に時間がかかることもあります。そのため、発注前には現在の気配値や売買高などのマーケット情報をしっかりチェックするのが重要です。
④:HYLQ株の発注
HYLQ株の購入には、指値注文が推奨されます。成行ではなく、希望の購入価格と株数を入力し、注文の有効期間(当日またはGTC=キャンセルまで有効)も選択します。
内容を確認した後に「BUY」をクリックすると、場合によっては海外銘柄に関する警告が表示されますが、内容を確認して同意すればそのまま送信可能です。
注文が約定すれば、IBKRのポートフォリオ画面に即座に反映され、保有株として管理できるようになります。
⑤:保有・分析・税務処理
HYLQ株を保有中は、配当や値動きの確認をIBKR内で行えます。カナダ株式の配当には15%の源泉徴収税が課されますが、日本の確定申告で「外国税額控除」として還付申請が可能です。
売却益に対しては申告分離課税(税率20.315%)が適用され、他の株式損益と損益通算も可能です。IBKRは年間取引報告書の自動出力に対応しており、e-Taxでの確定申告もスムーズ。
特定口座に未対応な点を踏まえ、記録管理と税務処理の準備をしっかり行いましょう。
まとめ
本記事では2025年おすすめの米国株(外国株)銘柄について解説してきました。
近年はAIや仮想通貨といったセクターの企業株が急騰しており、この流れは2026年も継続することが予想されています。
従来の大型株であるAppleやマイクロソフトも魅力的ですが、HYLQ Strategy Corp(HYLQ)やソル・ストラテジーズ(HODL)といった中小型株はそれ以上の値上がり可能性を秘めています。
国内証券会社を利用できないため購入方法は難しいですが、1000倍仮想通貨並に株で資産を増やしたい方は一考の価値があります。
また、より手軽に参加できて急騰可能性のあるミームコインの購入なども検討してみてもいいでしょう。