暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)は18日、2.55ドルで推移している。ETF承認への期待から価格予測が活発化し、2017年のブルラン再来による大幅な価格上昇の可能性が指摘されている。
価格動向と市場分析
XRPは直近の相場で2.55ドルで推移。過去30日間で145%上昇し、トップ100のアルトコインの中で最も高いリターンを記録した。
2024年1月16日には3.39ドルまで上昇したものの、その後は下落基調となり、2月17日時点で2.68ドルと、高値から21%下落している。しかし、この調整局面にもかかわらず、90日間のパフォーマンスは市場をリードしている。
ETFストアの社長であるネイト・ジェラシ氏は、SECがリップルとの訴訟を継続中にも関わらずXRP ETFの審査を開始したことについて、「非常に大きなメッセージ」だと指摘。ブルームバーグのETFアナリストは、2025年末までのETF承認確率を65%と予測している。
テクニカル分析による予測
市場のテクニカル分析では、XRPが2017年のブルランと類似したパターンを示していることが注目されている。Egrag Cryptoの分析によると、Bull Market Support Band(BMSB)の位置関係が当時と酷似している。
過去のパターンが再現された場合、4週間で1,500%の急騰が予想され、価格は27ドル付近まで上昇する可能性がある。一部のアナリストはさらに強気な見方を示し、1000倍仮想通貨として上昇を予測している。
現在のXRPは、2018年から形成されてきた7年間のラウンディングボトムパターンの完成に近づいている。3.89ドルを突破すれば、長期の蓄積局面が終わり、新たな価格発見フェーズに入るとの見方が強まっている。
今後の展望と注目ポイント
エリオット波動理論に基づく分析では、現在のXRPは第4波にあり、次の第5波で5.85ドルを目指すとの見方が示されている。長期的には18.22ドルまでの上昇も視野に入れている。
このような大幅な価格上昇の実現には、ETF承認や規制環境の改善といった明確なきっかけが必要とされる。特にグレイスケールの1,610万ドルのXRP信託のETF転換申請は、市場の注目を集めている。
SECは3月中旬に最初の重要な審査期限を迎え、その後45日間のレビュー期間に入る。最終的な決定は2025年10月中旬までに下される見通しだ。
XRPの今後の動向は、ETF承認の行方と技術的な価格形成の両面から注目を集めている。特に3.15ドルから3.50ドルの重要な抵抗帯の突破が、次の大きな上昇のきっかけとなる可能性がある。