元バイナンスCEO愛犬「ブロッコリー」、関連銘柄が話題沸騰に

私たちを信頼する理由
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ブロッコリーをモチーフにした仮想通貨のコンセプトイラスト

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の元CEOチャンポン・ジャオ氏は13日、愛犬の名前が「ブロッコリー(Broccoli)」であることを公表した。

これを受け、バイナンスチェーン上で関連ミームコインが急増し、最大規模の銘柄は時価総額9000万ドル(約138億円)を記録している。

取引量が急速に拡大

バイナンスチェーン上で発行された「ブロッコリー」関連の草コインは、発行からわずか2時間で1億4500万ドル(約223億円)の取引量を記録。

さらにソラナ(SOL)チェーン上でも複数の類似トークンが登場し、一部は時価総額13億ドルに達している。

この現象を受け、バイナンスチェーン上の分散型取引所(DEX)パンケーキスワップは、イーサリアム(ETH)最大のDEXであるユニスワップを上回る取引量を記録した。

コミュニティ主導の動き

ジャオ氏は自身でミームコインを発行する意向がないことを明確に示し、「コントラクトアドレス(CA)は発行しない。単に愛犬の写真と名前を共有しただけ」と投稿している。

一方で、コミュニティメンバーからはコントラクトアドレスを求める声が相次ぎ、複数の開発者が独自にトークンを立ち上げる展開となった。

人気創業者のペットをモチーフにしたトークン発行は、仮想通貨市場で頻繁に見られる現象となっている。

元CEOの慎重な姿勢

ジャオ氏は2023年11月、ミームコインの急成長に対して「ミームコインは少し不気味です。ブロックチェーンを用いた本物のアプリケーションを構築しましょう」と警戒感を示していた。

今回の事態について同氏は「最高のミームコインがコミュニティから生まれることを期待する」とコメント。

市場参加者に対して、一部のミームコインがラグプルやハニーポットなどの詐欺的な性質を持つ可能性があることへの注意を促している。

この現象は、仮想通貨市場におけるミームコインの影響力と、コミュニティの自発的な動きが市場を大きく動かす可能性を改めて示す結果となった。

渡貫 宗

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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