グレースケールのXRP現物ETF、米SECが申請を正式受理

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SECビルとXRP ETFのシンボルを組み合わせた構成画像

米証券取引委員会(SEC)は14日、大手資産運用会社グレースケールが提出したリップル(XRP)現物上場投資信託(ETF)の申請を受理し、審査プロセスを正式に開始した。

グレースケールは1月30日、XRPの投資信託をETFに転換するための19b-4フォームをSECに提出。SEC通常、申請受理から約15日以内に審査に関する判断を下すため、早くても13日には審査開始のアナウンスが期待されていた。

現在、グレースケール以外にも複数の金融機関がXRP ETFの申請を行っており、それらもSECの審査開始を待っている状況だ。

リップル社とSEC

XRP ETF承認に向け最大の障壁は、XRPを発行するリップル社とSECの間で続く訴訟問題だ。

SECは以前、未登録証券であるXRPを個人投資家に販売したとしてリップルに訴訟を起こした。この裁判は、長年に渡り裁判を行われてきた。

しかし、2023年7月には裁判所がXRPの個人投資家への販売の大部分は違法ではないと判決を出した。また2024年8月には、リップル社がSECへ1億2500万ドルの罰金を支払うよう命じた。

この判決は、SECがリップル社へ罰金として要求していた20億ドルから大幅に減額されたことなどから、リップル社および暗号資産(仮想通貨)業界の「部分的な勝利」と解釈されていた。

ただし、分析専門家のジェームズ・セイファートとエリック・バルチュナス氏は、この法的問題が解決されない限りETFの承認は困難との見方を示している。

今回の申請受理は、自動的な承認を意味するものではない。しかしSECが、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のような仮想通貨ETFに対してより開放的な姿勢を示している証左として市場関係者から注目を集めている。

早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。

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