医療機器メーカーのセムラー・サイエンティフィックは5日、871BTCの追加購入を実施したことを明らかにした。
企業の投資動向
セムラー・サイエンティフィックは1月から2月にかけて、平均101,616ドルで871BTCを購入。総額8,850万ドル(約98億円)規模の投資となった。
この資金は、シニア・コンバーチブル・ノートの収益およびモナーク・メディカル・テクノロジーズの持分売却から調達された。
2月3日時点で同社のビットコイン(BTC)保有量は3,192BTCとなり、現在価格で約3億2,000万ドル(約3,520億円)相当。
平均購入価格は87,854ドルで、総投資額は2億8,040万ドル(約3,080億円)となっている。
大手企業の投資戦略
一方、最大のビットコイン保有企業であるマイクロストラテジーは、BTCの購入を一時的に停止している。
1月27日に10,107BTCを11億ドルで購入して以降、新たな追加購入は行っていない。同社の現在の保有量は471,107BTCとなっている。
日本のメタプラネットは、2026年末までに21,000BTCの保有を目指す計画を発表。この目標達成に向けて、最大7億4,500万ドルの資金調達を予定している。
市場動向と今後の展望
現在のビットコイン価格は約1,480万円で推移しており、24時間の取引高は約7,150億円を記録。Vol/Mkt Cap(24h)は2.44%となっている。
企業による機関投資の拡大は、仮想通貨市場の成熟度を示す重要な指標となっている。特に、セムラー・サイエンティフィックのような医療機器メーカーの参入は、業界の多様化を示唆している。
エリック・セムラー会長は、投資家からの需要の高さを評価。モナーク・メディカルへの投資の現金化とビットコインへの追加投資について、ポジティブな見方を示している。
市場への影響
セムラー・サイエンティフィックの株価は発表後2.05%上昇したものの、年初来では8.42%の下落となっている。
一方、仮想通貨市場ではコミュニティセンチメントが80%のBullish(強気)を示しており、機関投資家の参入が市場の安定性向上に寄与している可能性がある。