暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)は4日、40.80円(約0.27ドル)付近で推移している。市場全体の調整局面を受けて下落したものの、フィボナッチ分析に基づく新たな価格予測が注目を集めている。
過去の価格パターンと現在の市況
DOGEは過去24時間で6.3%上昇したものの、週間ベースでは21.3%の下落を記録。0.31ドルの重要なサポートラインを割り込む展開となった。
仮想通貨アナリストのÐOGECAPITALは、この価格調整が過去のパターンと類似していると指摘。2024年11月に78.6%のフィボナッチレベルに到達後、約56%の下落を経験した後の大規模な上昇相場を例に挙げ、現在の市場環境との共通点を強調している。
フィボナッチ分析による価格予測
ÐOGECAPITALの分析によると、現在のDOGEは第3のサイクルに位置している。2022年の市場底値からのフィボナッチ拡張レベルを基に、1.50ドルから2.10ドルの価格帯を次の目標として設定。
さらに、第2サイクルの価格動向が再現された場合、フィボナッチ拡張分析では3.94ドルまでの上昇も視野に入るとしている。
上昇シナリオ実現への課題
DOGEが新たな高値を目指すには、まず失った0.31ドルのサポートライン回復が必要となる。その後、0.50ドルの心理的な節目を突破し、過去最高値である0.73ドルを更新する展開が求められる。
取引量の増加も、価格上昇シナリオを支持する重要な要因となる。特に機関投資家の参入や、分散型取引所(DEX)での取引活性化が、価格上昇の触媒となる可能性がある。
リスク要因と市場環境
ただし、現在の仮想通貨市場全体が調整局面にある点には注意が必要だ。DOGEの価格予測は、市場のセンチメントや、マクロ経済環境の変化に大きく影響を受ける可能性がある。
また、ミームコインとしての特性上、ソーシャルメディアでの話題性や、影響力のある個人の発言によって、価格が大きく変動するリスクも存在する。
投資家は、テクニカル分析による予測と併せて、市場全体の動向や、個別の材料、リスク要因を総合的に判断しながら、慎重な取引戦略を構築することが求められる。