暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は4日、9万8400ドル(約1500万円)付近で推移している。
米機関投資家の買い需要が回復基調となり、価格を押し上げる展開となった。
プレミアムギャップが示す機関投資家の動向
バイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)の価格差を示すコインベースプレミアムギャップが、プラス圏での推移を継続している。
コインベースは主に米国の機関投資家が利用し、バイナンスはグローバルな投資家が取引を行う取引所として知られる。
このプレミアムギャップのプラス転換は、米国の機関投資家によるビットコインの価格予想を示す重要な指標となっている。
価格調整局面での積極的な買い姿勢
仮想通貨相場は一時9万2000ドル台まで下落したものの、米国投資家からの買い需要が急速に回復。
現在は9万8500ドルを超える水準まで価格が持ち直している。
この価格回復は、調整局面における機関投資家の積極的な買い入れ姿勢を反映したものとみられる。
韓国市場における需要拡大の兆し
注目すべき動きは韓国市場でも確認されている。韓国の仮想通貨取引所における価格プレミアムが約12%まで上昇し、3年ぶりの高水準を記録。
この動きは、新規投資家の参入や既存投資家による積極的な投資拡大を示唆している。
価格下落時に観測された大規模な買い注文は、市場の底堅さを示す指標として市場参加者から評価を集めている。
特に、米国と韓国という主要市場での投資家の積極的な姿勢は、2024年の仮想通貨市場の更なる成長可能性を示している。
グローバル市場における展望
BTCは現在、9万8400ドル(約1500万円)付近で推移している。
コインベースプレミアムギャップがプラス圏を維持していることは、市場の強気シナリオを支持する要因となっている。
大手機関投資家の参入や、各国での規制環境の整備が進む中、仮想通貨市場は新たな成長フェーズに入る可能性が指摘されている。
市場参加者は、主要取引所間の価格差や取引量の推移、各国市場の動向など、複数の指標を総合的に判断しながら投資行動を決定することが求められる。
なお、仮想通貨市場は高いボラティリティが特徴であり、価格が短期間で大きく変動する可能性があることから、投資判断には慎重な姿勢が必要とされている。