ビットコイン価格、10.5万ドル回復も指標過熱に要警戒

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BTCと岩のようなもの

ビットコイン(BTC)の価格は30日、10.5万ドル水準まで回復した。ただしこの回復に伴いオープン・インタレストが急上昇しており、必ずしも好ましい兆候とは言えない可能性がある。

ビットコインが10.5万ドル回復

ビットコインは1月最終週明けに9.8万ドル付近まで急落したものの、その後回復し、現在は10.5万ドルを一時超える展開となった。2月初週に向けて、ポジティブな流れが続いているようだ。

以下のチャートは、過去数日間のビットコインの値動きを示している。

BTC1時間足チャート

グラフを見ると、ビットコイン一時10.6万ドルを突破したが、その後反落。現在は10.1万ドル付近で推移している。

投資家にとって気になるのは、この回復が持続可能かどうかだ。市場にはビットコインETF等の様々な要因が影響を与えるが、その中でもオープン・インタレストの動向がネガティブな兆候を示している可能性がある。

ビットコインのオープン・インタレストが急上昇

仮想通貨分析プラットフォームCryptoQuantのコミュニティアナリスト、マールトゥーン氏によると、ビットコインのオープン・インタレストは、仮想通貨の最新の上昇とともに急速に増加している。

オープン・インタレストとは、中央集権型デリバティブ取引所で現在開かれているビットコイン関連のポジション総数を追跡する指標を指す。

この指標の上昇は、新たなポジションが市場で開かれていることを意味している。通常、レバレッジの増加につながるため、価格変動の激しさが増す傾向がある。

逆に、この指標が減少する場合、トレーダーが自主的にポジションを閉じるか、強制清算されていることを示す。この場合、市場のボラティリティは低下し、より安定した値動きになる可能性がある。

以下のチャートは、過去1週間のビットコインのオープン・インタレストとその24時間変動率の推移を示している。

ビットコインのオープン・インタレストが急上昇

グラフを見ると、過去24時間でオープン・インタレストが急上昇しており、多くの投資家がデリバティブ市場で新たなポジションを開設していることが分かる。その増加幅は非常に大きく、マールトゥーン氏は、この上昇がレバレッジ主導であることを指摘する。

過去の傾向を見ると、オープン・インタレストの急増は価格上昇の持続性にとって良い兆候ではない場合が多い。こうした状況では、大規模な清算イベントが発生しやすくなり、市場に急激な変動をもたらす可能性が高まる。

このような清算は激しい動きを伴い、瞬時に市場の流れを反転させることがある。今後、この上昇トレンドが過熱したデリバティブ市場を乗り越えて継続するのか、それともショートスクイーズによる一時的な調整が入るのかが注目される。

By 早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。

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