リップル(XRP)は27日、1月20日以来1週間ぶりに3ドルを下回った。ドル建て過去最高値3.4ドルを更新に期待がかかる中、一旦足場を固める動きが見られている。
リップルは金融機関との連携を強化し、暗号資産(仮想通貨)市場で独自の地位を確立しているアルトコインだ。特に、バンク・オブ・アメリカなどの大手金融機関との提携は、リップルの信頼性と実用性を証明する重要な要素となっている。
米国証券取引委員会(SEC)との長期訴訟が終結すれば、リップルは規制上の障壁を取り除き、世界中の投資家からの信頼を一層高めるだろう。
さらに、トランプ大統領が推進する新たな仮想通貨政策により、価格の上昇が期待されている。XRP ETFの承認が検討されているとの報道もあり、市場全体に強気のムードが広がっている。
こうした中、リップルに続く急騰の可能性を秘めた新興アルトコインが注目を集めている。これらのコインは、リップルとは異なる戦略的アプローチを採ることで、市場の関心を集めている。
①エンタメとDeFiを融合したTRON
TRON(TRX)はエンタメ系サービスに特化したブロックチェーンで、動画や音楽サービスを中心に利用されている。従来の広告収益モデルではなく、クリエイターが作成したコンテンツに利益が還元される仕組みを目指している。
また、TRONは決済や投げ銭手段としてネイティブトークンであるTRXを利用するだけでない。DeFiやブロックチェーンゲームなど、他のDAppsの開発基盤としても機能している。
過去にはプラットフォーム上における違法活動が問題視されていたが、2024年8月にTetherとTRM Labsと提携し、悪意のある取引を排除する目的で金融犯罪対策ユニットを設立。
USDTを使った違法取引をターゲットにした取り組みを行い、1年で1.3億ドル相当の不正資金を凍結するなどの成果を上げた。これによりTRONの信頼性が高まり、取引量の増加が見られるようになった。
②RWA投資機会を提供するRXS
Rexas Finance(RXS)は、不動産や金などの現実世界の資産(RWA:リアルワールドアセット)をブロックチェーン上でトークン化するプラットフォーム。
これにより、ユーザーは国境を越えてグローバルな不動産市場へアクセスできる。たとえば、アジアの投資家がヨーロッパの高級不動産を所有することも可能になるなど、従来の枠を超えた新たな投資機会を提供している。
Rexas Financeはイーサリアムベースで運用され、総供給量は10億トークン。そのうち、プレセールには50%が割り当てられている。2024年には、仮想通貨プレセールの11段階目が完売し、4149万ドルを調達した。
最近、追加のプレセールラウンドも承認され、上場価格は0.25ドルに設定された。また、Rexas FinanceはCertiKの監査を通過しており、2025年6月19日の公式ローンチが注目を集めている。
③トレードを支援するWall Street Pepe
Wall Street Pepe(WEPE)は、2024年に登場したミームコイン。アルトコイン「PEPE」と映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をテーマにしている。
Wall Street Pepeは、個人投資家が大口投資家に対抗できるように設計されており、初心者でも安心してトレードできるコミュニティを提供する。
WEPEトークンを保有すると、独占的な投資情報「アルファ」にアクセスできる。さらに、トークン保有者はインサイダーグループ「WEPE Army」に参加し、プロトレーダーの戦略を学ぶことができる。
優れたトレード戦略を提出したユーザーには報酬が与えられるコンペティションも予定されており、初心者でも利益を得やすい仕組みが整備されている。
これらの強みを背景に、Wall Street Pepeは販売開始から1ヶ月足らずで6100万ドル以上を調達し、投資家の注目を集めている。