ドージコイン(DOGE)は25日、ドナルド・トランプ大統領就任式前に記録したピーク時より19.05%下落した。
新トランプ政権誕生の期待が暗号資産(仮想通貨)市場を盛り上げたものの、大統領就任演説で仮想通貨に関する政策が言及されなかったことが失望売りを引き起こした。
また、大統領令により新設が進められる政府効率化省(DOGE省)が公開した公式サイトからドージコインの芝犬キャラクターのロゴが削除されたこと、さらに同省に対する複数の訴訟が提起されたことが、ドージコイン価格に反映されている状況だ。
こうした米政権の動きを受け、現在のドージコインは不安定な状況が続いている。
そこで今回は、ドージコインの暴落危機のリスクヘッジとして、ポートフォリオの見直しを行う際に注目したいユニークなキャラクターのミームコインを3銘柄紹介する。
- ペペコイン(PEPE)
- ポップキャット(POPCAT)
- フロッカーズ(FLOCK)
これらは、犬系コインが上位を占める現在のミームコイン市場に変革をもたらす可能性があり、投資家にとってドージコインに代わる新たな選択肢となり得るだろう。
1. ペペコイン(PEPE)
ペペコインは、擬人化されたカエルをモチーフとするミームコインだ。現在のミームコイン市場の時価総額ランキングで3位に位置しており、過去1年間の成長率はドージコイン、シバイヌ(SHIB)を大きく上回る1360%を記録している。
ミームコイン特有のバイラル性を武器に、熱狂的なコミュニティが形成されており、これが堅調な成長要因として機能している。
さらに最近では、イーロン・マスク氏がペペのキャラクターを引用した投稿をX(旧Twitter)で行ったことで、市場関係者の間でさまざまな憶測を呼んでいる。こうした動きにより、ぺぺコインはドージコインに台頭するミームコインとしての存在感を強めており、今後さらなる成長が期待される注目銘柄の1つだ。
2. ポップキャット(POPCAT)
ポップキャットは、ミームコイン生成プラットフォーム「Pump.fun」で開発された猫をモチーフとする新しいミームコインだ。同コインは主要な中央集権型取引所の1つである「MEXC」に上場したことで価格が急上昇、過去1年間で2660%の成長率を記録し、ミームコイン市場における時価総額ランキング上位に急浮上した。
また、2024年はポップキャットを含む猫系ミームコインが飛躍的な成長を遂げたことで注目を集めており、同セクターを率いるモグコイン(MOG)も過去1年間で2450%の成長率を記録している。このように、猫系コインの成長ポテンシャルは著しく、現在の犬系コイン優勢のミームコイン市場に新しいトレンドを形成する可能性があるだろう。
3. フロッカーズ(FLOCK)
フロッカーズは、ミームコイン市場では珍しい鳥をモチーフとしたプロジェクトだ。そのユニークな鳥キャラクターと革新的なコンセプトが注目を集め、仮想通貨ICOでは1300万ドルを超える資金調達に成功している。
このプロジェクトは、特定の管理者を持たず、コミュニティ主導で運営される分散型自立組織(DAO)の仕組みを採用。FLOCKトークンの保有者には、プロジェクトの重要な意思決定に参加するための投票権が付与されており、さらに「Vote-to-Earn(V2E)」という仕組みを通じて、報酬を得られる仕組みが設けられている。
DAOは、Web3.0時代における新しい組織運営のモデルとして注目されており、フロッカーズはその先駆的な事例といえる。さらに、現在主要取引所への上場計画が進行中であることも、このタイミングで注目すべき理由の1つだ。