ビットコイン(BTC)は23日、過去24時間で2.5%下落した。
さらに、暗号資産(仮想通貨)市場全体のビットコイン占有割合を示すビットコイン・ドミナンス(BTC. D)は、トランプ大統領就任式当日に記録した59.24%から0.67ポイント下落し、現在は58.57%を示している。
この下落により、ビットコインの時価総額(約2兆0326億ドル)のうち、約115億8500万ドル相当の資金がアルトコイン市場へ流れたことが示唆される。
ただし、これは決して悲観的なデータではない。アルトコインへの資金移動が新たな成長銘柄の誕生を促進する可能性もある。
また、新トランプ政権下では、仮想通貨市場に関する規制緩和が進む見通しが高く、さらに大統領令によるビットコイン準備金の設定の可能性も示唆されている。これらが実現すれば、ビットコインのみならず、多くのアルトコインにとっても大きな追い風となるだろう。
そこで今回は、2025年以降の投資戦略として、今後仮想通貨市場における時価総額トップ10銘柄への成長ポテンシャルを秘めたアルトコインを紹介する。
- スイ(SUI)
- トンコイン(TON)
- ポルカドット(DOT)
- トランプコイン(TRUMP)
- キャットスラップ(SLAP)
これらのアルトコインは、それぞれ独自のユーティリティやバイラル性を備えており、新トランプ政権による政策の追い風を受けて、2025年に飛躍的な成長を遂げる可能性のある注目銘柄だ。
1. スイ(SUI)
スイは高速トランザクションと低コスト化を実現する優れたスケーラビリティを備えたレイヤー1ブロックチェーンだ。現在の時価総額は132.2億ドル、仮想通貨市場のランキングでは16位に位置している。
2024年、スイは500%を超える成長率を記録しており、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)の競合プラットフォームとして、開発者や投資家から大きな期待を集めている。
特に、スイの技術基盤は分散型アプリケーション(dApps)の開発に理想的な環境を提供しており、Web3.0関連プロジェクトの活性化により、さらなる成長が見込まれる。
2. トンコイン(TON)
トンコインは、メッセンジャーアプリ「Telegram」と独占的パートナーシップを締結するブロックチェーンだ。現在の時価総額は129.6億ドル、仮想通貨市場のランキングでは17位に位置している。
TONネットワークは、分散型ストレージや分散型DNSなどの多機能を備えた高度なブロックチェーン基盤を持ち、ユーザー間でのスムーズな送金やアプリケーション開発に優れた汎用性を発揮している点が特徴である。
さらに、2025年以降には、非代替性トークン(NFT)やメタバース分野への進出が計画されており、トンコインの利用拡大と市場での存在感がさらに高まることが期待されている。
3. ポルカドット(DOT)
ポルカドットは、異なるブロックチェーン間での相互作用を可能にするマルチチェーン技術を採用することで、市場全体の統合と効率化を目指すプロジェクトだ。現在の時価総額は96.6億ドル、仮想通貨市場のランキングでは22位に位置している。
分散型金融(DeFi)などのWeb3.0関連プロジェクトの成長に伴い、ポルカドットが持つマルチチェーン機能への需要が高まっている。特にDeFi市場の拡大には、ポルカドットの技術基盤が重要な役割を果たすことが予想され、今後さらなる市場価格の上昇が期待できるだろう。
4.トランプコイン(TRUMP)
トランプコインは、トランプ大統領自身が18日に公開したミームコインで、公開後わずか9時間で約120倍もの急騰を記録し、市場関係者の注目を浴びた。現在の時価総額は74億ドルに達し、仮想通貨市場ランキングでは29位に急浮上している。
ただし、現段階のトランプコインは主に誇大広告による人気が価格上昇の原動力となっており、実用性が欠如している点には注意が必要だ。
それにもかかわらず、ミームコイン特有のバイラル効果を活用し、熱狂的なコミュニティ基盤を築いたことは注目に値する。この強固な支持基盤がトランプ政権の政策や戦略にどのように結びつくのか、今後の展開に市場の注目が集まっている。
5. キャットスラップ(SLAP)
キャットスラップは、2024年11月21日に分散型取引所(DEX)でローンチした猫モチーフの新しいミームコインだ。ローンチ直後には3400%もの急騰を記録し、大きな話題を呼んだが、現在の時価総額は1247万ドルと低水準に落ち着いている。
猫モチーフのミームコインは2024年に急成長を遂げた注目のセクターであり、代表的な例として、モグコイン(MOG)は年間成長率4000%、ポップキャット(Popcat)は3400%を超える成長率を記録している。
キャットスラップは、ミームコイン特有のバイラル性に加え、猫パンチゲームをプレイしながら仮想通貨を稼げる独自の仕組みを備えている点が特徴だ。猫系コインのブームが続く中、独自のユニークな特徴を武器に、今後の価格上昇が期待される新興銘柄の1つだ。