アメリカの資産運用会社ビットワイズは17日、ソラナ(SOL)の将来価格の予測レポートを発表した。
このレポートでは、2030年までのソラナの価格動向を3つのシナリオに分けて分析している。予測によると、弱気シナリオではソラナの価格は2318.90ドルに達し、強気シナリオでは現在価格の25倍に相当する6636.88ドルまで上昇する可能性が示されている。
🚨NEW: @BitwiseInvest's "Investment Case for Solana" report projects a bear case price of SOL at $2,318.90 and a bull case price of $6,636.88 by 2030. pic.twitter.com/28qzM8b8XL
— SolanaFloor (@SolanaFloor) January 16, 2025
弱気シナリオ(予想価格:2318.9ドル)
弱気シナリオでは、2030年に予想される10億のデイリーアクティブアドレス(DAA)のうち、ソラナが4.26%(現在のシェアの1.5倍)を獲得すると仮定している。
この場合、ソラナのDAAは現在の700万から4260万に増加し、年平均成長率(CAGR)は35.1%と見込まれる。この予測は、ソラナが持つ高い取引処理能力や低コストというエコシステムの強みを活かしながらも、市場の逆風や成長の鈍化を考慮した控えめなものだ。
この弱気シナリオに基づく2030年のソラナ価格は、2318.9ドルになると予測されている。
中間シナリオ(予想価格:4025.83ドル)
中間シナリオでは、ソラナが2030年に市場全体のアドレス数の7.1%(現在のシェアの2.5倍)を獲得すると仮定している。
この場合、ソラナのDAAは7,100万に達し、CAGRは47.2%と見込まれる。このシナリオでは、ソラナが現在の成長基調を維持しながら、エコシステムの拡大やStripe、Shopifyといった主要プラットフォームとの戦略的パートナーシップによる成長を実現することを考慮している。
中間シナリオに基づく2030年のソラナ価格は、4025.73ドルになると予想されている。
強気シナリオ(予想価格:6636.88ドル)
強気シナリオでは、2030年にソラナが市場全体のアドレス数の11.36%(現在のシェアの4倍)を獲得すると仮定している。
この場合、ソラナのDAAは1億1,360万に達し、CAGRは59.1%と見込まれる。このシナリオは、ソラナの高速取引処理能力(理論上6万5000 TPS)や堅実なDeFiエコシステムを基盤とし、規制の明確化や機関投資家の受け入れ拡大が採用をさらに加速させることを考慮している。
この強気シナリオに基づく2030年のソラナ価格は、現在価格の25倍に相当する6636.88ドルに達すると見込まれている。
ソラナに期待される今後の展望
今回のビットワイズが公開したレポートは、現在の暗号資産(仮想通貨)市場におけるソラナの重要性を示している。特にその低コストで高速なトランザクション処理能力は、イーサリアム(ETH)などの主要レイヤー1ブロックチェーンと比べて大きな優位性を持つ。
また、ソラナは分散型金融(DeF)や、非代替性トークン(NFT)市場での活用が進むほか、Web3.0時代の技術基盤としても期待されるプロジェクトだ。
一方で、仮想通貨市場の規制動向や競合アルトコインの台頭がソラナの将来性を左右する可能性もあるだろう。