投棄されたBTC開発者サトシ・ナカモト像、ルガーノ湖から回収

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スイスのルガーノ市当局は3日、何者かによって破壊されルガーノ湖に投棄されたビットコイン(BTC)創設者サトシ・ナカモトの銅像を回収したことを明らかにした

仮想通貨の象徴、破壊され湖へ

この像は、ビットコインの創設者であるサトシ・ナカモトをかたどった高さ2.5メートルのブロンズ像だ。

2024年10月、アート集団Satoshigalleryグループの主導する世界的プロジェクトの一環として、市内のチアーニ公園に設置された。

この像は、ルガーノ市が推進する暗号資産(仮想通貨)に友好的な政策の象徴となっていた。

同市は仮想通貨企業テザー社と提携し、ビットコインの普及を促進するイベント、Plan ₿ Forumを主催するなど、仮想通貨の中心地としての役割を担っている。

しかし、像は台座から意図的に取り外され、破壊された上で湖に投げ込まれた。

市の職員が湖から回収した際には、像は断片化し、部分的に水没した状態だったという。

意図的な犯行か 捜査の行方とコミュニティの反応

犯行はスイスの建国記念日の祝賀行事中に行われた。

現場周辺は多くの人で賑わっており、SNS上では酔った参加者による悪ふざけではないかとの憶測も流れている。

一方で、像の固定は足元の2カ所のみが溶接されているだけで脆弱だった。

像が単に盗まれるだけでなく、破壊されて湖や岸辺に断片が散らばっていたことから、当局は意図的な破壊行為とみて捜査を進めているが、現時点で逮捕者は報告されていない。

この事件に対し、仮想通貨コミュニティからは怒りの声が上がっている。

像の設置を主導したSatoshigalleryは、犯人逮捕につながる情報に0.1 BTCの報奨金を提供すると発表した。

テザー社のパオロ・アルドイノCEOは、この攻撃が象徴的な意味を持つと強調している。

Satoshigalleryは我々のシンボルは盗めても、魂を盗むことはできないとの声明を発表した。

この事件が仮想通貨投資コミュニティの結束力を試すものだとの見方を示した。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。