ビットコイン(BTC)総供給量の68.44%を保有するクジラは7月31日、過去4ヶ月間で21万8570BTCを追加取得したことが明らかになった。
ビットコインは同日、1BTCあたり11万8000ドル台で取引され、過去24時間の取引高は440億ドルに達した。
🐳🦈 Wallets with 10 to 10K Bitcoin have accumulated 218,570 more $BTC going back to late March. These key stakeholders collectively hold 68.44% of all of Bitcoin's supply, adding ~0.9% of all coins to their wallets during this timeframe. pic.twitter.com/WAuRO7V8Ow
— Santiment (@santimentfeed) July 31, 2025
クジラの買い増しと利益確定が交錯
クジラによる買い増しが進む一方で、一部の大口保有者は利益確定のために売却を進めた。
先週、あるクジラが暗号資産(仮想通貨)資産運用会社ギャラクシー・デジタルを通じ、90億ドル相当のビットコインを売却したことが報じられた。
この大規模な売却にもかかわらず、分析企業Glassnodeは多くの市場参加者が依然として含み益を有していると分析している。
同社は「現在も1.4兆ドルを超える含み益があり、流通供給量の97%が利益を上げた状態だ」と報告した。
買い集めと利益確定売りが同時に発生しており、市場の方向性を見極める上で重要な局面となっている。 今後の動向に注目が集まる。
ビットコインを超えた分散化と新しい仮想通貨への関心
クジラの関心はビットコインに留まらない。ビットゲットのヴガール・ウシ・ザデCOOは、クジラが他の資産にも関心を示し始めたと指摘した。
同氏は「特にクジラは、イーサリアム(ETH)の大きなポジションを蓄積している。また、ソラナ(SOL)は活発なDeFiやミームコインのエコシステムを背景に関心を集め続けている」と述べた。
こうした動きは一部のミームコインにも及んでいる。
ぺぺコイン(PEPE)やドッグウィフハット(WIF)といった銘柄への関心は、大口保有者がより高いリターンを求め、新しい仮想通貨にポートフォリオを多様化させていることを示している。
次世代技術への投資:ビットコインの進化に注目
投資家の関心が多様化する中、ビットコインの機能拡張プロジェクトにも注目が集まっている。
ビットコインは最も安全な資産とされる一方、取引速度の遅さや手数料の高さ、スマートコントラクト機能の欠如といった課題を抱えている。
こうした課題の解決策として、ビットコインのレイヤー2ソリューションであるBitcoin Hyper(HYPER)に期待が寄せられている。
ホワイトペーパーによると、Bitcoin Hyperはソラナ仮想マシン(SVM)を統合し、ビットコインの高いセキュリティを維持しながら、高速かつ低コストな取引やdAppsの開発を可能にすることを目指している。
現在進行中のプレセールでは、これまでに総額620万ドルを超える資金を調達。特にビットコインの史上最高値更新以降、資金流入が加速している。
また、プレセール期間中には最大166%の年間利回り(APY)を提供するステーキングも用意され、一部のアナリストは将来的に100倍の成長も見込んでいる。