NFTプロジェクトPudgy Penguinsのセキュリティ責任者ボー氏は27日、OpenSea買収の噂を否定した。
Xの投稿で、根拠のない憶測よりも実績ある提携に注目すべきだと呼びかけた。
Pudgy Penguins didn’t buy Opensea… chill.
The scale of things planned for the Penguin is so large that you need not speculate on a single acquisition.
Instead talk about partnering with Lufthansa and NASCAR, and go find the next great brand for us to proliferate with. pic.twitter.com/78ZmUZOyLe
— Beau (@beausecurity) July 26, 2025
噂の背景とOpenSeaの動向
噂の発端は、2024年12月にXユーザーが「取引は完了した」と投稿したことにある。CEOのルカ・ネッツ氏が過去にOpenSea買収の意向を示した発言が、憶測の根拠とされた。
加えて、OpenSeaが2025年2月にSEAトークン、5月には新プラットフォームOpenSea2を発表。こうした動きが新体制下での再編と捉えられ、買収説に拍車をかけた。
しかし、ネッツ氏とボー氏はともにこれを否定。プロジェクトの戦略的優先事項ではないとの立場を明確にしている。
Pudgy Penguinsの戦略と展望
Pudgy Penguinsは、買収よりも具体的な提携を重視する姿勢を打ち出している。これまでにルフトハンザ、NASCAR、玩具メーカーPMI Toysなど、複数の大手企業と協業を実現してきた。
また、NFTの枠を超えた実体玩具Pudgy Toysや、TONブロックチェーン上のWeb3ゲームPengu Clashなど事業の多角化も進めている。
イーサリアム(ETH)を起点とする同プロジェクトは、NFT保有者への収益分配モデルも導入し、トークン価格に依存しない成長基盤を築いている。
ボー氏は、未確認情報に左右されるのではなく、提携ブランドとの関係強化に注力するようコミュニティに促した。
IPビジネスの強化は、不安定な暗号資産(仮想通貨)市場の中でもプロジェクトの価値を安定させる狙いがあるとみられる。