イーサリアムはWeb2や旧金融と競合、Bitwise CEOが指摘

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イーサリアムのロゴが光を放ち、旧来の金融やWeb2のシステムと対比

資産運用会社Bitwiseのハンター・ホースリーCEOは14日、イーサリアム(ETH)の競合はビットコイン(BTC)ではなく、Web2.0や従来の金融サービスであるとの見解を示した

イーサリアムの核心的な使命は旧式のWeb2システムや伝統的な金融インフラを刷新することにあると強調。ビットコインの金融資産としての役割とは一線を画すと述べた。

イーサリアムは金融のOS

ホースリー氏は、イーサリアムを分散型アプリケーション(dApps)や金融ツールの基盤となるオペレーティングシステムに例えた。

DeFiやトークン化された資産、IDシステムなど多様なユースケースに対応するそのエコシステムは、中央集権的なWeb2プラットフォームの代替として機能すると述べた。

さらに、イーサリアムのオープンソースかつパーミッションレスな設計は、開発者に中央管理者の許可を要せず、自由に開発できる環境を提供する。

この柔軟性が、Web2の硬直的な仕組みを、より適応性の高いDeFiや資産のトークン化によって置き換える原動力となっている。

CoinMarketCap時代の終焉と市場の成熟

ホースリー氏は、暗号資産(仮想通貨)市場において、仮想通貨を単純な時価総額で評価するCoinMarketCap時代の考え方を見直す時期に来ていると指摘した。

それぞれのブロックチェーンには独自の機能と役割があり、スマートコントラクトを備えたイーサリアムと、決済特化型のチェーンを同列に扱うべきではないとの考えだ。

さらに同氏は、今後6カ月から12カ月の間に、市場の認識が時価総額ベースから、技術的・経済的な貢献度に軸足を移すとの見通しを示した。

この変化は、イーサリアムの技術的進歩にも裏付けられている。MegaETHなどの技術革新がスケーラビリティを向上させ、次世代デジタル経済のインフラとしての役割を強化している。

これは、金融政策に重点を置くビットコインとは対照的だ。

イーサリアムが3000ドルを超える水準に達し、現物ETFには週次で9億800万ドルの資金が流入している点も、市場から一定の信頼を得ていることを示している。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。