ウニクレディト、イタリア初のビットコインETF連動商品を提供

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銀行のロゴとビットコインのシンボル

欧州の銀行大手ウニクレディトは1日、ブラックロックのビットコイン(BTC)ETFに連動する仕組み商品の提供を開始した

この商品は5年満期の米ドル建て仕組み投資証券で、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)に連動する。

満期時には100%の元本が保証される一方、リターンは同ETFのパフォーマンスの85%が上限となる。

イタリア初の試みと機関投資家の需要

この商品は、イタリアで提供される初のビットコインETF連動型仕組み商品で、対象はイタリア国内のプロ顧客としている。

募集期間は7月28日まで。最低購入額は2万5000ドルに設定されている。

この商品の提供背景には、欧州における規制環境がある。現物の暗号資産(仮想通貨)ETFは欧州でまだ承認されておらず、銀行は代替となる革新的な商品を模索していた。

ウニクレディトのキッコ・ディ・スタシ投資ソリューション責任者は、仮想通貨のような新興資産クラスに連動する金融商品への機関投資家の需要が着実に高まっていると述べ、この商品がその需要に応える形となったと説明した。

ブラックロックの役割と市場への影響

この仕組み商品が連動するIBITは、2024年1月に米国でローンチされて以来、記録的な資金流入を集めるなど成功を収めている。

ブラックロックは欧州でもビットコインETP(上場取引型金融商品)を展開しており、その市場での存在感が、機関投資家の間で仮想通貨関連商品の信頼性を高める一因となっている。

こうした信頼性に加えて、元本保証という特徴も、ビットコインの価格変動リスクを直接負うことを避けたい保守的な顧客層にとって魅力的な選択肢となる。

アナリストは、伝統的な金融機関がこのような商品を提供することで、個人投資家の需要と機関投資家の本格的な参加が結びつき、市場の転換点となる可能性があると分析している。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。