Aptos、アフリカでガス代無料のステーブルコイン送金を開始

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アフリカ大陸の上で輝くAptosとYellow Card

Aptos Labsは7月2日、アフリカで事業を展開するYellow Cardと提携し、アフリカ20カ国で即時送金が可能なガス代無料のステーブルコインサービスを開始した

このサービスは、従来の銀行サービスの利用が困難な地域を対象としている。Yellow Cardの調査によると、サハラ以南のアフリカには現在、5400万人以上のデジタル資産顧客が存在するという。

アフリカで高まるステーブルコインの需要

アフリカ大陸では、実用的な目的でのステーブルコイン利用が世界をリードしている。特に国際送金、流動性管理、小売取引などの分野でその需要が顕著だ。

Yellow Cardは、銀行サービスが不十分な地域において、低コストなデジタル決済への需要が高まっていると報告している。

今回の統合では、Aptosのレイヤー1ブロックチェーンが活用されているため、テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)といった主要なステーブルコインの取引手数料が不要となり、1秒未満での決済が実現する。

この取り組みは、高額な手数料や遅延といったDeFiプラットフォームの課題を解消し、国境を越えた支払いや給与の分配、日常的な取引の効率化を目的としている。

Aptosの技術が実現する金融革新

今回の提携の背景には、Aptosの技術的な優位性がある。高速かつ低遅延のネットワークは、新興市場で求められる高頻度の取引処理に適している。

Aptosがガス代を負担するモデルは、価格に敏感な経済圏のユーザーにとって、ステーブルコイン導入の障壁を取り除く。

Aptos LabsのAlex Heuer氏は、アフリカがステーブルコイン利用の最前線にあるとし、「Aptosの技術は地域の需要と合致している」と述べた。

また、Yellow CardのGillian Darko氏は、「この提携は、コストのかからない即時決済を通じて金融の安定を促進する重要な役割を果たす」と期待を寄せている。

2024年の世界のステーブルコイン送金額が27.6兆ドル(約3974兆円)に達したことからも、アフリカのデジタル経済を支える拡張性の高いインフラの必要性がうかがえる。

こうした動きは、アフリカ市場のみならず、世界の暗号通貨(仮想通貨)市場の成長も後押しすると考えられる。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。