暗号資産(仮想通貨)取引所のBitgetは1日、AIを活用した取引アシスタントGetAgentの提供を開始した。
利用者は対話形式で市場分析や取引戦略の提案を受けられるため、初心者から経験豊富なトレーダーまで、より手軽に高度な分析機能を活用できる仕組みだ。
高度な取引ツールへのアクセスを民主化
GetAgentは、仮想通貨市場における高度な取引ツールと戦略へのアクセスを民主化することを目的に開発された。
リアルタイムのデータ分析、アルゴリズム取引機能、対話形式のインターフェースを組み合わせ、意思決定の簡素化を図る。
仮想通貨市場では、オンチェーンデータ、SNSのセンチメント、テクニカル分析など、膨大な情報が飛び交っている。GetAgentはこれらの情報を処理し、実用的な洞察へと変換する役割を担う。
これまで機関投資家は、独自ツールや専門チームを駆使し、個人トレーダーより優位な立場にあった。BitgetはAI主導の戦略を提供することで、知識格差の是正を目指している。
利用者に応じた柔軟な戦略設計
GetAgentの主な特徴の一つが、リスク許容度に応じた戦略提案だ。利用者は保守的、バランス型、積極的などの選択肢から、自身に合ったアプローチを選べる。
この機能は、Bitgetが2023年に導入したAI強化型グリッド取引の延長にあたる。同社は以前より機械学習を取引システムに組み込み、GetAgentはその技術を対話型UXと市場分析へと発展させた。
また、BitgetはGetAgentを単なるツールではなく包括的なAIパートナーと位置づけ、誰もが洗練された戦略を利用できる取引エコシステムの構築を目指している。
近年ではプロジェクト自体にAIを活用したAI仮想通貨も登場しており、GetAgentのようなツールはそれらの取引を加速させるとみられる。
Bitgetをはじめとする仮想通貨海外取引所は革新的な機能の導入を進めており、市場の競争は激しさを増している。