カナダのデジタル資産運用会社3iQが18日、北米で初となるXRP(リップル)の現物ETFをトロント証券取引所に上場した。
リップルのネイティブトークンXRPは、デジタル決済ネットワーク上で機能する暗号資産であり、現在は2.17ドルで取引されており、当日比で1%上昇している。
3iQ、XRPで商品ライン拡充
The Defiantが確認したプレスリリースによると、3iQが組成したXRP ETFは、XRPQおよびXRPQ.Uのティッカーでトロント証券取引所に上場され、XRPの長期保有パフォーマンスを追跡する設計となっている。
同ETFは、カナダ国内のほか、適格な海外投資家にも提供される。
3iQのCEO、パスカル・サン=ジャン氏は「XRPQのローンチは、規制環境下で投資家に利便性とコスト効率の高い暗号資産(仮想通貨)投資の選択肢を提供する新たな一歩だ」と述べた。
3iQはすでに2025年初頭にソラナ(SOL)のステーキングETFをローンチしており、現在の運用資産総額は約175億円に達している。
また、今回のXRP ETFローンチは、リップル社による米ドル連動型ステーブルコイン、RLUSDの展開とも重なる。
米国でのXRP ETF承認は依然保留中
一方、米国におけるXRP ETFの承認は、米証券取引委員会(SEC)が審査を継続しているため、いまだ保留となっている。
この背景には、リップル社とSECの継続的な法廷闘争がある。SECはリップル社がXRPを未登録証券として販売したと主張し、提訴している。
最新の提出書類によれば、リップル社とSECの双方は控訴を保留するよう裁判所に申請しており、SECは2025年8月15日までに進捗報告書を提出する予定となっている。
現在、Bitwise、Canary Capital、21Shares、CoinSharesなど複数の企業がXRP ETFの申請を行っており、いずれも承認待ちの状況である。