暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は13日、10.2万ドル台で価格が推移しており、強い上昇基調が続いている。
仮想通貨市場の強気ムードが鮮明になっており、ビットコインは史上最高値付近まで上昇を見せ、年初来の安値から多くのアルトコインが2桁台の伸びを示している。
BTCは一時10.4万ドル(約1539.2万円)を突破し、主要アナリストや金融機関も強気姿勢を崩していない。
資産運用会社のブラックロック(BlackRock)は今後70万ドル(約1億290万円)まで上昇すると予測し、アーク・インベストメント(Ark Investment)も240万ドル(3億5280万円)を目標水準に据える。
チャート上でもビットコインはカップ・アンド・ハンドル型という継続パターンを形成しており、さらなる上昇余地が意識されている。
カップの深さ32%分の上昇を当て込むと、142万ドル(2億960万円)が上値ターゲットとして浮上する。大規模なBTC上昇はアルトコイン投資熱も押し上げており、市場は新たな成長フェーズへと突入している。
BTCの好調に引っ張られて多くのアルトコインが高パフォーマンスを記録している中、とくに注目すべき4銘柄を挙げる。
Solaxy(SOLX)
新興アルトコインとしてSolaxy(SOLX)が頭角を現している。
Solaxyは持続可能なグリーンエネルギーを基盤としたブロックチェーン・インフラ整備を目指している。
ソラナ(SOL)チェーン向けレイヤー2スケーリング(チェーンの負荷を軽減する技術)の第一人者となることを掲げている。
Solaxyトークンはソラナとイーサリアム(ETH)のクロスチェーン転送を担う中核資産であり、すでにイーサリアム側でのERC-20(ETH標準規格)展開とソラナへのブリッジ(資産移動の技術)を実現している。
総発行枚数は1380億枚で、エコシステム構築、トレジャリー(準備資金)、マーケティング、報酬などに配分され、市場の透明性と将来性を示している。
また、2025年の本格ローンチを控え、既に46億円(3300万ドル)超の資金調達に成功している。先行ステーキングでは年利121%の高利回りも話題となり、投資家の注目を集めている。
今後はマルチチェーン対応や取引所上場、レイヤー2正式ローンチに向けたロードマップに従い、さらなる成長が期待される。
グリーン志向や実需型インフラとしての将来性が評価されるSolaxyは、今後のアルトコイン市場における台風の目となりうる存在だ。
スイ(SUI)
スイ(SUI)は、目覚ましい成長を遂げているレイヤー1ブロックチェーンだ。
特筆すべきは、直近のデータで総ロック額(TVL)が約67%増の29億ドル(4292億円)へと急伸し、1日の分散型取引所(DEX)取引量も6億8900万ドル(1020億円)超を記録した点だ。
この勢いは、ミーム銘柄の人気とSUIエコシステム全体の拡大が後押ししている。
テクニカル分析では、市場心理を示すエリオット波動が強気の第5波に移行しつつあるとされ、上昇トレンドの継続が見込まれている。
具体的には、直近高値である5.2382ドル(776円)を上抜ければ、さらなる約30%の上値追いが加速する可能性があり、市場の強気が続けば10ドル(1480円)も視野に入ると分析されている。
ポルカドット(DOT)
ポルカドット(DOT)は週足でクアドラプル・ボトム形成が進行し、長期的な底堅さがうかがえる。
2023年以降、3回にわたり3.50ドル(525円)のサポートラインを維持し、ネックライン11.5ドル(1700円)が意識される状況だ。
心理的節目の5ドル(750円)を突破しており、上昇トレンドも鮮明である。
Polkadot 2.0(次世代アップグレード構想)への移行も順調で、非同期バッキングやアジャイル・コアタイム導入といった技術開発も進行している。
また、テストネットであるKusamaでは、エラスティックスケーリング(処理能力調整機能)が始動し、分散型アプリケーション(dApps)基盤としての魅力が増している。
これにより、現価格の2倍程度への上昇も期待され、米証券取引委員会(SEC)が現物上場投資信託(ETF)を承認すれば追加的な資金流入が見込まれる。
リップル(XRP)
リップル(XRP)が市場で力強い値動きを見せている。
テクニカル分析では、現在エリオット波動の最終上昇局面である第5波に位置しているとされ、注目されていた三角持合い(第4波)は強気のペナントパターンへと変化し、既にその上限ラインを突破している。
これにより、アルトコイン市場では年初来高値である3.40ドル(504円)、さらには5ドル(742円)といった価格水準までの上昇も現実的な目標として意識されている。
ファンダメンタルズ(基礎的要因)の面でも好材料が揃っており、長らく期待されている先物ETF化への進展が見込まれている。
リップルレジャー上で開発されるミーム銘柄の増加、そしてリップルレジャー自体の継続的な技術開発などが、相場を支える新たな強材料として投資家の注目を集めている。
これらの要因が組み合わさり、リップルのさらなる価格上昇への期待が高まっている。