ビットコイン(BTC)はこのほど、大台の10万ドルを突破したことで市場全体に強気ムードが広がった。
これに呼応し、複数の主要アルトコインで大量保有者(クジラ)による積極的な買いが確認されている。
注目すべきは、BTC Bull Token(BTCBULL)、イーサリアム(ETH)、アバランチ(AVAX)、そしてぺぺコイン(PEPE)といった4銘柄だ。
それぞれの銘柄で大量保有者の純流入額が急増し、市場の資金流入を牽引。この動向は、さらなる高値更新や新規投資家の流入につながる可能性が高いと指摘されている。
以下、個別に解説する。
BTC Bull Token(BTCBULL)
BTC Bull Token(BTCBULL)は、イーサリアムブロックチェーン上で発行されたアルトコインだ。ビットコイン価格との連動を大きな特徴としており、総供給量は21億枚に設定されている。
ビットコイン(BTC)の価格が特定の目標(12.5万ドル)を超えるごとにトークンを自動的にバーン(焼却)するデフレ設計や、年率708%という高利回りのステーキングを導入している。
先行セールの最終段階にあるBTCBULLは、既に100万ドル以上を調達し、トレーダーや大量保有者から急速に関心を集めている。
コミュニティ主導型で運営され、ホワイトペーパーの公開やセキュリティ監査も実施済みだ。今後の正式ローンチ後は、新たな市場資金の受け皿となることが期待される。
また、トークンバーンやビットコインに連動したエアドロップといった施策は、小口のホルダーから大口投資家まで、あらゆる投資家層にとって大きなメリットとなるだろう。
これにより、既存のオプション取引などに代わる、新たなレバレッジ型アルトコインの代表格となる可能性も秘めている。
BTCBULLは、ミーム文化と具体的な金銭的報酬を融合させることで、今後の市場拡大を牽引していくと期待されている。
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)は主要なアルトコインであり代表的なレイヤー1ブロックチェーンとして、2025年5月時点で価格が週間3%上昇するなど市場の関心が高い。
特に大量保有者が28万ETH超を新規取得し、その保有量は月間最高レベルに達しており、強気な姿勢を示している。
背景には、過去の現物ETF承認による資金流入期待や、2025年第1四半期に10億ドル超の収益を上げた活況なイーサリアム基盤の分散型アプリケーション(dApps)エコシステムからの実需がある。
加えて、「Pectra」アップグレードや「シャーディング(負荷分散処理)」実装によるスケーラビリティ(拡張性)向上への期待も投資家心理を押し上げる要因となっている。
これらの積極的な蓄積と良好なファンダメンタルズ(基礎的要因)が継続すれば、心理的な節目である2000ドルの突破も現実的な視野に入るだろう。
一方で、短期的な市場変動による調整リスクも存在し、下落局面では1733ドル付近までの調整も想定しておく必要がある。
今後のイーサリアムの価格動向は、これらの大量保有者の動き、マクロ経済環境、そして継続的な技術開発の進捗に大きく左右されると考えられる。
アバランチ(AVAX)
アルトコインの一種であるアバランチ(AVAX)は高速処理とスケーラビリティを特徴とするレイヤー1ブロックチェーンである。
2025年5月、大量保有者の正味資金フローが1週間で380%増と顕著な伸びを見せ、市場の関心を集めている。
この資金流入はアバランチへの期待感を示し、買い圧力が続けば重要レジスタンスライン24.28ドルの突破、さらには30.23ドルへの上昇も視野に入る。
エコシステム内のプロジェクト進展やネットワークアップグレードも強気材料だ。
一方で、市場全体の心理悪化や需要減退があれば価格調整の可能性もあり、サポートライン14.66ドル付近までの下落も想定される。
短期的な価格変動に注意し、投資判断は最新情報やファンダメンタルズを総合的に考慮することが推奨される。
ぺぺコイン(PEPE)
ぺぺコイン(PEPE)は、インターネットのミーム文化を背景に誕生した注目のアルトコインで、個人投資家から、大口投資家まで、幅広い層から根強い人気を集めている。
最近の動向として、特に注目すべきは大量保有者による積極的な買い増しだ。直近1週間で、ある特定の大量保有者が約3.5億万枚ものぺぺコインを追加取得したことが観測された。
このような大量保有者の動きは、市場心理にも影響を与える可能性がある。
現在のぺぺコインの価格は0.0000086ドル付近で推移しており、買い圧力がこのまま継続すれば、次の主要な抵抗線である0.000010ドルの突破も視野に入ってくる。
一方で、仮想通貨市場は常に変動リスクを伴う。もし売りが優勢となる展開になれば、主要なサポートラインである0.0000052ドルまでの価格調整も想定しておく必要がある。
ぺぺコインの今後の動向は、ミームコイン銘柄としての人気だけでなく、市場全体の心理や大量保有者の動きによって大きく左右されると考えられる。