暗号資産(仮想通貨)取引所のBitgetは20日、ポリゴン(POL)基盤のRPGゲーム「Voxie Tactics」のネイティブ通貨VOXELの無期限先物における異常取引を受け、市場操作の疑いがあるアカウントを一時停止した。
同取引所によると、2025年4月20日にVOXEL/USDT無期限先物契約において、24時間の取引高が127億1000万ドル(約1兆8175億円)に到達。同期間のビットコイン(BTC)の取引高47億6000万ドル(約6807億円)を大幅に上回った。
この異常事態を検知し、リスク管理システムを発動して対応した。調査の結果、特定の口座が市場操作に関与した可能性があると判断され、これらの口座の取引、入金、出金機能が一時的に停止された。
ユーザーへの補償を発表
Bitgetは、不正な取引活動により損失を被ったユーザーに対して補償を提供する計画を進めている。影響を受けたユーザーは、Bitgetのカスタマーサービスに連絡し、詳細な支援を受けることが推奨されている。
今回のBitgetによる迅速な対応は、公正かつ安全な取引環境を維持することを目的としている。
しかし、一部のアカウントを停止するという決定は、仮想通貨コミュニティ内で中央集権的なリスク管理とそのプラットフォームへの信頼性について議論を呼んでいる。
ユーザー資金は安全
またBitgetは、影響を受けていないユーザーに対して、取引、入金、出金を含む主要機能が通常通り稼働していることを強調している。
また、すべてのユーザーの資金は安全であると改めて表明した。
同取引所は、24時間以内に調査報告書を公表し、異常の原因を詳述すると発表した。問題解決後、停止されたアカウントの機能は復旧される見込みだ。