著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストのアリ・マルティネス氏は15日、イーサリアム(ETH)のチャートが三角持ち合いを形成しており、17%のブレイクアウト(価格の急変動)につながる可能性があると指摘した。
現在、世界最大のアルトコインであるイーサリアム(ETH)の価格は、約1580ドル(約22万6000円)から約1640ドル(約23万5000円)の間で推移し安定している。
最近、イーサリアムにはポジティブな勢いがあまり見られず、リップル(XRP)にその地位を奪われるのではないかという噂もある。そのため、今回の指摘はより重要な意味を持つ。
イーサリアムに対する期待が他の仮想通貨にも波及する可能性があるため、購入すべき仮想通貨を探している人々の間で、イーサリアムベースの仮想通貨探しが始まるかもしれない。
イーサリアム価格分析|強気の理由
マルティネス氏は最近のXへの投稿で、ETHが現在、1時間足チャートで三角持ち合いパターンで値固めをしており、17%のブレイクアウトの可能性があることを示唆した。
チャートを見ると、最新の大きな調整の後、イーサリアムの価格は着実に上昇し、安値を切り上げている。
このチャートパターンは今後数日で大きなブレイクアウトが起こることを示唆する。
マルティネス氏は、現時点でETHの最も重要なサポートレベルは約1540ドル(約22万円)であると指摘している。
これは、以前に82.2万ETH(約3億1000万ドル、約1866億8600万円)が買い増しされたのと同じゾーンだ。投資家はこのレベルを注意深く監視すべきである。
別のツイートで同氏は、テクニカル指標のTDシーケンシャル指標が、週足チャートで買いシグナルを発したことを挙げ、イーサリアムが大幅な反発に向けて準備を進めている可能性があると付け加えた。
複数のテクニカル指標が一致していることから、イーサリアムはまもなく値固めの段階から抜け出す可能性がある。
一方、イーサリアムの技術は、今も注目され続けている。
かつてイーサリアム開発の中心人物だったエリック・コナー氏も、イーサリアムの根幹技術であるスマートコントラクトの仕組みを最近になって称賛した。
同氏はこの優れた技術があるからこそ、イーサリアム上で新しいサービスなどが今後も生まれてくる可能性があると指摘している。
しかし、良いニュースばかりではない。
米証券取引委員会(SEC)が投資運用会社のウィズダムツリーとヴァンエックによって申請されたイーサリアムおよびビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)の現物拠出(インカインド)に関する決定を延期した。
それでも、イーサリアムが勢いを増している今、特にイーサリアムの成長するエコシステムに関連する仮想通貨を探す時期かもしれない。
イーサリアム以外に注目すべき仮想通貨
ほとんどのテクニカル指標はイーサリアムの買いシグナルを示しているが、投資家はアルトコイン市場の関連情報を把握した上で参加すべきだ。
アルトコイン市場は依然として非常に不安定であり、否定的な規制の動向が価格変動に影響を与える可能性は残る。
したがって、イーサリアムへの投資を計画している人も、以下の有望なICO仮想通貨の購入を検討すべきである。
SUBBD
SUBBDトークン(SUBBD)はコンテンツ作成プラットフォームであり、そのネイティブトークンはAI主導のユースケースのおかげで仮想通貨コミュニティ全体で話題となっている。
クリエイターがより自由に作品を構築し収益化できるように設計されたSUBBDは、OnlyFansやFanslyのようなソーシャルメディアに代わる手段として機能する。
SUBBDは強化されたツールと、より有利な支払いシステムを備えている。
プロジェクトの公式ホワイトペーパーによると、クリエイターはSUBBDプラットフォームを通じて、管理タスクを即座に完了し、より効率的に作品を収益化できる。
SUBBDの最も興味深い機能の1つは、近日公開予定のAIインフルエンサー機能だ。
これは、ユーザーが独自のバーチャルインフルエンサーを構築できるようにすることで、コンテンツ作成を簡素化する。
この機能は、仮想通貨アナリストのアレッサンドロ・デ・クリプト氏がSUBBDを「仮想通貨 1000倍の可能性を秘めたトークン」と呼んだ主な理由である。
SUBBDのAI機能は、ファンとクリエイターの連携を強化することを目指しており、ファンがクリエイターと交流する方法を刷新する可能性を秘めている。
まもなく2000名以上のトップクリエイターがSUBBDプラットフォームへの参加を予定しており、SUBBDは顧客のいる特定の分野に焦点を当てている。
この戦略が、長期的なSUBBDの成長を促進する上で役立つ可能性がある。
BTC Bull Token
BTC Bull Token(BTCBULL)は独自の個性を打ち出すのではなく、ビットコインの成長に直接的に連動して利益を得るという、分かりやすいミームコインプロジェクトだ。
ビットコインのゴールドチェーンを身に着けた雄牛がこのプロジェクトのシンボルだ。このシンボルはプロジェクトの考えを完璧に捉えている。
BTC Bull Tokenの主な機能は、ビットコインが一定の価格レベルに達すると作動する。
1つ目はトークンバーン(焼却)で、希少性を高め需要を押し上げるように設計されている。2つ目はビットコインのエアドロップで、保有者に無料のビットコインを付与し、長期保有を促す。
このミームコインの主な特徴はユーティリティではなく、その強みはコミュニティのサポートと投機的な勢いにある。
これらの要因により、BTC Bull Tokenはアルトコイン市場で、最もパフォーマンスの高いミームコインとして注目を浴びている。
さらに、すでに470万ドル(約6億7000万円)以上を資金調達しており、トークンはまもなく取引所に上場すると予想され、大きな早期利益を求める人々にとって絶好の選択肢となっている。
Solaxy
Solaxy(SOLX)はソラナ(SOL)ベースのプロジェクトで、、イーサリアムのセキュリティ機能を組み込んで、ソラナブロックチェーン向けの独自のレイヤー2技術を提供している。
多くの人から支持を集めるSolaxyは、ソラナ(SOL)エコシステムを強化し、ネットワークの慢性的な混雑問題に対する解決策となることを目指している。
既存のエコシステムをサポートするという概念は斬新ではないが、Solaxyが際立っているのは、実際にそれを実現している点だ。
少なくとも公式ウェブサイトによれば、ユーザーはバックグラウンドで進行中の開発状況を視覚的に追跡できる。これは、現在のアルトコイン市場では稀有な透明性の証だ。
その信頼性を裏付けるように、SolaxyのICOはすでに3000万ドル(約42億9000万円)以上を調達しており、2025年で最も成功した仮想通貨プレセールの1つとして注目を集めている。
まとめ
イーサリアムの最近の回復の兆しとブレイクアウトの可能性は、強気相場の再来への期待感を高めている。
しかし、規制上のハードルは依然として存在し、仮想通貨に対する米国の進歩的な姿勢にもかかわらず、社会政治情勢の不安定さは依然として課題となっている。
現在のアルトコイン市場は価格変動が大きいため、投資家にとって最も賢明な戦略の一つは、仮想通貨ICOに注目することかもしれない。
これらのアルトコインは、取引所への上場直後の短期的な価格高騰と、その実用性に基づく長期的な価値の両方を提供する可能性がある。