ギャラクシーデジタル、SEC承認受けナスダック上場へ前進

私たちを信頼する理由
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ギャラクシーデジタルのナスダック上場を象徴する抽象的なデジタルアート

暗号資産(仮想通貨)運用企業ギャラクシーデジタルは7日、米ナスダック(Nasdaq)への上場予定を明らかにした

これは、米国証券取引委員会(SEC)が、同社の再編・再法人化およびナスダック上場に関するS-4登録届出書の効力を認めたと発表したことを受けたものだ。

同社は現在、ケイマン諸島から米国デラウェア州への法人移転を含む戦略的な再編を進めている。

このプロセスには、同社のクラスA普通株式をナスダック・グローバル・セレクト・マーケットにティッカーシンボル「GLXY」で上場することも含まれる。

ギャラクシーデジタルは、仮想通貨取引、資産管理、投資銀行業務など多岐にわたる事業をグローバルに展開している。

再編とナスダック上場の背景

今回の再編とナスダック上場の決定には、いくつかの要因が影響している。

ナスダックのような主要取引所への上場には、米国の規制枠組みへの準拠が不可欠であるため、詳細な財務情報開示やSEC規則の遵守が含まれる。

特に近年注目されるビットコインETF(上場投資信託)のような金融商品に関する規制も重要視されている。

また、金融・法務面で有利とされるデラウェア州法の下で事業運営を合理化することも、再編の目的の一つである。

ナスダック上場により、米国内での企業認知度向上と、より広範な投資家層へのアクセス拡大が期待される。

今後の手続きと重要性

再編案の承認を問う株主特別総会が5月9日に開催される予定である。これは提案の重要性と株主承認の必要性を示している。

S-4登録届出書の効力発生宣言は、SECが同社の再編に関する書類を審査し、受理したことを示す重要なステップである。

再編完了後のナスダック上場は、ギャラクシーデジタルにとって重要な節目となる。これにより、金融市場における同社の信頼性と露出が高まる可能性がある。

同社が扱うビットコインのような主要仮想通貨の市場にも影響を与える可能性がある。

著者: 松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。