トランプ大統領の関税政策変更で仮想通貨市場が回復、注目の投資先は

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トランプ政権の政策変更で上昇する仮想通貨市場のチャートイメージ

ドナルド・トランプ米大統領の国家経済会議ディレクターであるケビン・ハセットは25日、当初発表された包括的な関税計画が実際にはより限定的なものになるとの見解を示した。

「市場が予想していたのは、すべての国に対する非常に大きな関税だが、貿易で我々を欺いているのはすべての国ではなく、ほんの一部の国だけだ。その国々に対して関税が課されることになる」とハセット氏は述べた。

この発言を受け、全体的に下落していた仮想通貨市場に新たな活気がもたらされた。投資家たちの間では、現在の市場状況を踏まえた有望な投資先への関心が高まっている。

トランプ大統領の関税計画に対する市場の反応

ビットコイン(BTC)は新たな関税計画に関する発言が表面化するとすぐに88,000ドル(約1,320万円)の大台を突破した。その後、若干の調整があったものの、依然として86,000ドル(約1,290万円)以上を維持している。

現在のチャートは下降傾向を示しているものの、ビットコインが重要な85,000ドル(約1,275万円)のサポートラインを維持する可能性は高い。

さらに、マイクロストラテジー社のマイケル・セイラーCEOが同社の仮想通貨保有量を拡大するため、210億ドル(約3兆1,500億円)相当のビットコインを購入する計画を発表したことも、市場にとって強気のシグナルとなっている。

現在の市場動向を踏まえた注目の仮想通貨投資先

ビットコインの最近の急上昇により、時価総額の大きい資産への関心が高まっている。しかし、その高いコストは多くの個人投資家にとって障壁となる。そのため、ミームコインや時価総額の小さい資産がより適している場合がある。

「Meme Index」は、分散型ミームコインインデックスとして、投資家のリスク選好に応じて4種類の異なるインデックスを提供している。比較的安全なミームコインを求める投資家向けの「Meme Titan Index」から、ハイリスク志向の「Meme Frenzy Index」まで幅広く対応している。

「Mind of Pepe」は、ミームコインの外観を持つAIプロジェクトだ。AIエージェントのナラティブを活用し、わずか1週間で100万ドル(約1億5,000万円)以上の資金を調達した。開発者のElvora labsは、AIモデルを訓練して市場の初期段階の投資機会を見つけるための技術ロードマップを作成している。

「Solaxy」はソラナ(SOL)ブロックチェーン向けの世界初のレイヤー2ソリューションであり、効率性を高め、より多くのミームと優れたアプリケーションの作成を可能にすることを目指している。ロールアップアーキテクチャを採用し、トランザクションをバッチにまとめ、オフチェーンで実行してからオンチェーンにデータをロードする方式を取っている。

「BTC Bull」は、ビットコインが100万ドルに到達するのを支援するための社会的運動として公式ホワイトペーパーに記載されている。ビットコインが10万ドルに達した後、2万5,000ドルごとに上昇するたびに、BTCBULLトークンの一部が焼却され、供給量が制限される仕組みになっている。

仮想通貨投資の今後の展望

トランプ大統領の関税計画緩和は市場にポジティブな影響をもたらしたものの、すべての投機と同様、その効果は一時的なものにとどまる可能性がある。最近のチャートはすでに一定の調整が始まっていることを示している。

そのため、投資家は現在の市場動向に過度に依存せず、長期保有の価値を持つ可能性のある投資先を探すことが重要だ。

本記事で紹介したすべての選択肢はICO(初期コイン提供)段階のプロジェクトである。早期参入者向けに提供されており、将来の取引所上場や初期の関心により、短期的な成長の可能性は非常に高い。

ユーティリティは長期的な価値をもたらす可能性があるが、仮想通貨市場が本格的な強気相場に入れば、これらのプロジェクトの短期的な急騰も期待できるだろう。

峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。