資産運用会社Bitwise(ビットワイズ)のマット・フーガン最高投資責任者は17日、資産のトークン化が予想より早く暗号資産(仮想通貨)の価格に影響を与え始める可能性があるとの見解を示した。
株式や債券といった伝統的な資産をブロックチェーン上に移行させる構想は以前から存在したが、フーガン氏によると、業界は今、具体的な進展の兆しを見せているという。
同氏は最近の調査ノートで、ロビンフッドがイーサリアム(ETH)のArbitrum(アービトラム)上で、クラーケンがソラナ上でトークン化された株式プラットフォームを立ち上げた動きを指摘した。
Coinbase(コインベース)も同様の機能を米国内で展開する意向を示し、トークン化を最優先事項と位置付けている。
フーガン氏は、トークン化について不可避だと語り、株式が特定の時間帯にしか取引されない現状を批判した。
同氏はこのタイムラインを再考し始めている。
トークン化がもたらす成長機会
フーガン氏がトークン化が仮想通貨価格に影響を与えると考える最大の理由は、その市場規模にある。
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは「すべての株式、すべての債券がトークン化されうる」と述べた。
株式と債券市場を合わせると、その機会は257兆ドル規模に上る。
ビットワイズのCIOは、今後数年以内に市場の1~5%にトークン化が浸透する可能性を指摘した。
この変化は数兆ドル規模に相当し、ビットコインを含む他のどの仮想通貨よりも大きい。
仮想通貨1000倍の可能性を秘める投資先を発掘
フーガン氏は、トークン化から利益を得る方法として、イーサリアムやソラナ(SOL)などのレイヤー1ブロックチェーンへの投資を挙げる。
同氏は「多くの異なるプレイヤーがこの機会を狙っている」と述べ、分散投資の重要性を説いた。
このようなマクロトレンドの中で、特定の市場に特化した革新的なツールも登場している。
その一例が、成長著しいミームコイン市場の課題解決を目指すプロジェクトで、仮想通貨1000倍のポテンシャルが指摘されることもある。
中でもソラナを基盤とするTelegramトレーディングボットSnorter Bot(SNORT)は、まさにその代表格と言える。
Snorter Botのは、新規ミームコインの高速取引(スナイピング)や、85%の精度を誇る詐欺プロジェクト検出機能を提供する。
ソラナの高速・低コストな特性を活かし、トレーダーに有利な環境を構築している。
ホワイトペーパーに記載の通り、今後はイーサリアムなど複数のチェーンへの展開も計画されており、ただのミームコインに留まらない長期的なビジョンも示している。
このプロジェクトは市場から高い評価を受けており、進行中のプレセールではすでに160万ドルを調達した。
今後はイーサリアムやバイナンスコインチェーンへの対応も計画しており、マルチチェーン展開によるさらなる成長が期待される。
Snorter Botのは、トークン化という大きな潮流の中で、具体的な実用性をもって投資家の注目を集める有望なプロジェクトの一つである。
しかしながら、仮想通貨への投資は常にリスクが伴うことを忘れずに、自己責任で行う必要がある。