テザーUSDT、Kaiaブロックチェーンで公開|LINEで利用拡大へ

私たちを信頼する理由
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デジタルコインがブロックチェーンネットワーク上に浮かぶアジアの都市風景

テザー(Tether)は7日、自社のステーブルコインであるUSDT(テザー)がKaiaブロックチェーン上でローンチされたと発表した

Kaiaブロックチェーンは、LINEヤフーとカカオの子会社であるグラウンドエックス(GroundX)が共同で開発したパブリックブロックチェーンである。

このブロックチェーンは、ユーザーが分散型アプリケーション(Dapp)を利用できる環境を提供している。

今回のUSDT導入により、Kaiaブロックチェーン上のユーザーは、USDTを使った取引や決済を行うことが可能となる。

USDTがLINEのMini Dappプラットフォームに統合

テザーは、USDTがLINEのMini Dappプラットフォームに統合される予定であることも明らかにした。Mini Dappプラットフォームは、LINEのメッセージアプリ内で動作する分散型アプリケーションを展開できるサービスだ。

この統合により、LINEユーザーは、チャットアプリ上で直接USDTを利用した送金や支払い、各種サービスへのアクセスが可能となる。

LINEはアジア、とくに日本や韓国、タイなどで数千万人規模のユーザーを抱えている。Mini Dappプラットフォームを通じて、USDTの利用がより身近なものとなることが期待されている。

アジア地域でのステーブルコイン利用拡大を目指す

テザーは、KaiaブロックチェーンとLINE Mini Dappプラットフォームとの連携によって、アジア地域でのステーブルコイン利用をさらに拡大したい考えだ。

同社は、今回の取り組みが新たなユーザー層の開拓と、ブロックチェーン技術の普及に寄与するとしている。

また、Kaiaブロックチェーンは既に多くのパートナー企業や開発者が参加しており、分散型金融(DeFi)やNFT、ゲームなど多岐にわたるサービスが展開されている。
USDTの導入により、これらの分野でも安定した価値のやり取りが可能となり、さらなるエコシステムの拡大が見込まれている。

テザーは、今後も他の主要ブロックチェーンとの連携や新たなユースケースの開発を進める方針を示している。

アジア市場におけるステーブルコインの普及動向に注目が集まっている。

なお、Kaiaブロックチェーンのエコシステム拡大に伴い、今後はアルトコインの活用事例も増加する可能性がある。さらに、LINEユーザーの間で仮想通貨投資への関心も高まると予想される。

著者: 峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。