米証券取引委員会(SEC)は28日、グレースケールが申請したアバランチ(AVAX)とカルダノ(ADA)の現物ETF承認判断を延期すると発表した。
当初5月29日に予定されていた決定期限は7月13日に変更された。
240日間の標準審査期間を維持
今回の延期により、SECの審査期間は標準的な240日間の枠組みを維持し、最終期限は10月22日となる。
承認されれば、機関投資家と個人投資家が規制されたプラットフォームを通じてAVAXとADAに直接投資できるようになる。
この延期は、グレースケールのXRP、ドージコイン、ソラナETFや、ビットワイズのイーサリアムステーキングETFと同様の措置だ。SECは承認済みのビットコインETFとは異なり、アルトコイン現物ETFに対して慎重なアプローチを取っている。
市場操作防止策の詳細な検討が必要
SECは証券取引法に基づく市場操作防止策と公正性基準への適合性を評価するため、追加時間が必要だと説明している。
これは、ビットコイン関連商品と比較してより厳格な評価を受ける非ビットコインETFの拡張審査プロセスと一致している。
延期発表前、予測市場のポリマーケットではADA ETF承認確率を71%と評価していたが、度重なる延期により投資家の熱意は冷め、不確実性が高まっている。
一方で、アナリストのジェームズ・セイファート氏などは、新政権下での規制変更への憶測があるものの、承認の可能性は依然として高いと分析している。
SECは今回の提案に対するパブリックコメント期間を設け、市場操作や投資家保護などのリスクについて意見を求めている。
アバランチとカルダノETFの判断期限は、XRPやイーサリアムステーキングなど他のアルトコインETFと同様に7月または10月に設定された。