米SEC、仮想通貨規制の円卓会議を開催|業界幹部が参加

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SECビルの周りに浮かぶ仮想通貨シンボルと円卓会議のイメージ

米国証券取引委員会(SEC)は8日、仮想通貨取引規制に関する円卓会議を4月11日に開催し、業界大手のUniswap(ユニスワップ)やCoinbase(コインベース)の幹部らが参加することが明らかになった

トランプ政権下での規制緩和の流れを受け、暗号資産(仮想通貨)規制の見直しを図る動きとして注目されている。

円卓会議の概要と参加者

今回の円卓会議には、分散型取引所(DEX)大手のUniswapや、中央集権型取引所として知られるCoinbaseの幹部らが参加する予定だ。

具体的な参加者の顔ぶれはまだ完全には明らかにされていないが、仮想通貨業界の主要プレイヤーが集まることで、規制当局と業界の対話の場として重要な意義を持つとみられる。

会議では、仮想通貨取引に関する規制の在り方や、業界の健全な発展に向けた施策などが議論される見通しだ。

特にビットコイン(BTC)をはじめとする主要仮想通貨の取引規制が焦点となる可能性が高い。SECはこれまで仮想通貨業界に対して厳格な姿勢を取ってきたが、今回の円卓会議は両者の関係改善の契機となる可能性もある。

業界と規制当局の対話の重要性

仮想通貨業界がメインストリームの金融システムに組み込まれていく中で、規制当局との建設的な対話の重要性はますます高まっている。

Coinbaseなどの大手企業は、明確な規制の枠組みが業界の健全な発展に不可欠であると主張している。

今回の円卓会議が実質的な規制緩和につながるかどうかは不透明だが、SECと業界の間で直接的な対話の場が設けられること自体が、仮想通貨市場の成熟化を示す兆候と言える。

会議の結果次第では、米国における仮想通貨規制の方向性が大きく変わる可能性もあり、業界関係者の注目が集まっている。

著者: 峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。