メルカリは28日、NFTマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始した。
2300万人の利用者基盤を活かしたNFT市場への参入
メルカリは月間利用者数約2300万人、累計出品数40億品を突破する国内最大級のマーケットプレイスだ。
同社は「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションの実現に向け、デジタル資産取引市場への本格参入を決断した。
メルカリNFTの特徴と利用方法
新サービス「メルカリNFT」の最大の特徴は、暗号資産のウォレットや口座の新規開設が不要な点だ。
ユーザーは既存の「メルカリ」アプリから直接アクセスし、売上金を使って代替不可能トークン(NFT)を購入できる。
支払いはメルカリポイント、メルペイ残高、メルペイのスマート払い、メルカードに対応する。購入時の取引手数料は無料で、出品時の販売手数料は商品代金の10%となる。
OpenSeaとの連携で人気NFTを提供
サービス開始時点では、海外大手NFTマーケットプレイス「OpenSea」で人気のProjectから販売を開始する。購入したNFTは「メルカリNFT」内で再出品が可能だ。
メルカリは今後、アート、トレーディングカード、エンターテインメントなど様々なカテゴリーで、国内外の事業者やIPホルダーとNFTコンテンツの発行および販売を展開する予定だ。
デジタルマーケットプレイスとしての今後の展開
メルカリは既存のモノの売買に加え、「メルペイ」による決済・与信事業や「メルコイン」による暗号資産(仮想通貨)取引など、サービスの多様化を進めてきた。
今回のNFTマーケットプレイス開設により、デジタル資産取引の分野でも存在感を示す構えだ。
取引の安全性確保のため、購入したNFTの外部ウォレットへの出庫や、外部ウォレットからの入庫は制限される。また購入手続き中や購入完了後のキャンセル、返金には対応しない方針だ。