アルトコイン市場、建玉急増で過熱か|Glassnodeが警告

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アルトコイン市場、建玉急増で過熱か|Glassnodeが警告

ブロックチェーン分析会社のGlassnodeは23日、アルトコイン全体の建玉(OI)が急増しているとのレポートを発表した

このレポートは、市場における投機的な動きの活発化と、それに伴う潜在的なボラティリティの高まりを指摘している。

アルトコイン市場の過熱と建玉の急増

Glassnodeの週次分析によると、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)といった主要なアルトコインが、過去1週間でビットコイン(BTC)を上回るパフォーマンスを見せた。

これは、投資家の意欲の高まりを背景にしている。

これらの資産を合計した建玉は、2025年7月初旬の260億ドルから440億ドルへと大幅に増加した。

この増加は積極的なレバレッジを利用したポジションや、投機的な取引活動が活発化していることを反映している。

特にイーサリアムの建玉は2年ぶりの高水準に達しており、市場の力学がアルトコインへとシフトしていることがうかがえる。

デリバティブ市場が示すアルトコインへの期待とリスク

高騰する4つのアルトコインを示す象徴的なイメージ

アルトコインのデリバティブ市場における建玉の急拡大は、レバレッジを効かせたロングポジションの急増を示している。

これは上昇と下降双方のリスクを増幅させる要因となる。この成長は12日間連続で統計的な異常値を示す水準を超えており、過去に例を見ない規模の投機活動を示唆する。

アルトコイン先物取引における高い建玉水準は、強気トレンドに対する投資家の自信を浮き彫りにしている。

しかし、歴史的に見ると、このような状況は市場の急変動に先行することが多い。

月間のファンディング・プレミアムが3290万ドルに達していることは、弱気なカウンターポジションの存在を反映している。

Glassnodeは、レバレッジをかけたポジションの長期的な積み上がりが、利益確定売りや連鎖的な清算が起きた場合に、突然の価格調整を引き起こす可能性を高めると警告する。

現在の市場環境は、過剰なレバレッジが急激なボラティリティに先行した過去の投機的な局面と類似していると同社は分析している。

今回の建玉の急増は、ビットコイン中心の上昇相場からの変化を示し、暗号資産(仮想通貨)市場におけるリスクテイクの多様化が進んでいることを物語っている。

ミームコイン市場の新たな潮流:Snorter Botの登場

Snorter Bot公式サイトのキャラクター

こうした市場の投機的な関心の高まりと多様化は、主要なアルトコインだけに留まらない。

特に、高いボラティリティを持つミームコイン市場のトレーディングを支援し、実用性を備えた新しいプロジェクトが注目を集めている。

その代表格として挙げられるのが、Telegram上で動作するトレーディングボットのSnorter Bot(SNORT)である。

このプロジェクトは、ミームコインの取引を自動化し、高速化することに特化している。

Snorter Botは、ソラナチェーン上でミリ秒単位の注文実行を可能にし、他のトレーダーに先んじて新規トークンを購入するスナイピングを容易にする。

さらに、SNORTトークンの保有者は、取引手数料が1.5%から0.85%に割引されるだけでなく、ステーキングによる報酬やプロジェクトの意思決定に参加する権利も得られる。

プレセール段階で180万ドル以上を調達した実績は、その実用性への高い市場の期待を裏付けている。

今後はイーサリアムやポリゴンなど、他のブロックチェーンへの展開も計画されており、そのエコシステムはさらに拡大する見込みだ。

アルトコイン市場の投機的な熱気が高まる中、Snorter Botのような実用的なツールを提供するプロジェクトは、投資家にとって新たな選択肢となるかもしれない。

Snorter Botの公式サイトを見る

著者: 峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。