ビットコイン、1日で5%下落|ETF資金流出と備蓄計画の影響

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ビットコイン(BTC)の価格は7日、過去24時間で5%安を記録し、88,100ドル(約1,320万円)水準まで下落した。この下落は、トランプ大統領による戦略的ビットコイン備蓄の発表が期待外れだったことが主な要因とされる。

戦略的ビットコイン備蓄の期待外れ

トランプ大統領は7日、戦略的ビットコイン備蓄の設立を指示する大統領令に署名した。市場関係者は、政府が新たにビットコインを購入する計画を期待していたが、実際には政府が既に押収したビットコインを活用する方針であることが明らかになった。

この保守的なアプローチは、即時の新たな資金流入を期待していたトレーダーを失望させ、ビットコイン価格は6日の高値92,790ドル(約1,390万円)から7日の日中安値84,700ドル(約1,270万円)へと8.7%下落した。

BTC Price Chart 6-7 march

ビットコイン現物ETFからの資金流出

過去14日間で、ビットコインETFから約38.7億ドル(約5,810億円)の大規模な資金流出が確認されている。特に2月25日には、過去最大の11.4億ドル(約1,710億円)の一日流出が発生した。

6日にも1.34億ドル(約201億円)の流出が記録されており、これらの動きはビットコイン市場の需要減少を示唆している。

200日EMAのサポートラインの重要性

3日、ビットコイン価格は85,550ドル(約1,280万円)の200日指数移動平均線(EMA)という重要なサポートラインに接近した。このトレンドラインを維持できれば、92,800ドル(約1,390万円)から94,000ドル(約1,410万円)の主要なレジスタンスゾーンを上回り、100,000ドル(約1,500万円)の水準を再テストする可能性がある。

しかし、200日EMAを下回ると、81,500ドル(約1,220万円)から78,200ドル(約1,170万円)の価格帯まで下落するリスクがある。

まとめ

ビットコイン価格の最近の下落は、政府の戦略的備蓄計画が市場の期待を下回ったことや、ビットコイン現物ETFからの大規模な資金流出が影響している。今後の価格動向を見極めるためには、200日EMAのサポートラインの維持が重要となる。

また、新しい仮想通貨やアルトコイン市場の動向も、ビットコインの価格変動に影響を与える可能性がある。

佐々 道幸

日本版ICOBench編集者。2016年から仮想通貨投資を開始し、NFTへの投資経験も持つ。20年よりライターとしてのキャリアをスタートし、24年08月、日本版ICOBenchに参画。専門分野はクリプト、ブロックチェーン、Web3。