Binance(バイナンス)のリチャード・テンCEOは18日、同社が複数の政府に対し、暗号資産(仮想通貨)の政策枠組みに関する支援や助言を行っていると述べた。
テンCEOは、どの政府と協力しているか具体的な国名は明かさなかったが、「かなり多くの」国からアプローチを受けているとした。
これは仮想通貨市場にとって前向きな動きとなる可能性がある。
この変化は、バイナンスにとって追い風となっているようだ。
同社は過去に米国で制裁違反や資金洗浄の罪を認めていた。
テンCEOは「ここ数ヶ月、米国発の政策から大きな恩恵を受けている。市場心理は大きく変化したと思う」と語る。
バイナンスは依然として5年間のコンプライアンス監視下に置かれているものの、大きな規制上の干渉を受けずに事業を遂行できている模様だ。
一方、バイナンスの創業者であるチャンポン・ジャオ(CZ)前CEOも行動している。
たとえばキルギスやパキスタンといった国々にデジタル資産やブロックチェーン技術に関する助言を行っているとされる。
仮想通貨の市場動向と規制環境
欧州中央銀行(ECB)は6会合連続で利下げを実施したが、仮想通貨市場はほとんど反応を示さなかった。
公式発表後、市場は0.2%のわずかな下落にとどまっている。
これは、仮想通貨がマクロ経済要因の影響を受けなくなったという意味ではない。
先週、市場は関税一時停止の噂で大きく上昇した。
さらに噂が事実となった際に上昇したことは注目に値する。
マクロ経済要因が依然として仮想通貨資産に影響を与えていることは確かだ。
他の国々が前進する中、EUは規制の網に捉われているように見えるとの指摘もある。
包括的で規制された仮想通貨環境に向かう国々の動きは、世界的な仮想通貨普及にとって常に好材料だ。
これにより仮想通貨がより主流となり、実社会での応用を持つトークンが登場し、デジタル資産の評価額上昇につながる可能性がある。
注目される新興アルトコイン
このような市場環境の中で、いくつかの新しい仮想通貨プロジェクトが注目を集めている。
SUBBD
SUBBDトークン(SUBBD)は、オンラインクリエイターとそのファンの体験を変革することを目指す新しい仮想通貨だ。
AIを活用し、クリエイターのコンテンツ制作を支援する初の仮想通貨サブスクリプションプラットフォームを謳う。
SUBBDトークンは、クリエイターのサブスクリプション購入や限定コンテンツへのアクセスに使用される。
現在プレセール中で、1トークンあたり0.0552ドル(約7.7円)、すでに19万6000ドル(約2744万円)以上を集めている。
Solaxy
Solaxy(SOLX)は、スケーラビリティ問題が指摘されるソラナブロックチェーン上に、初のレイヤー2スケーリングソリューションを構築するプロジェクトだ。
オフチェーンでトランザクションを処理することで、ソラナメインネットの負荷を軽減し、速度、効率性、手頃な価格の向上を目指す。
プレセールではこれまでに3050万ドル(約42億7000万円)以上を調達しており、現在の価格は1トークンあたり0.001698ドル(約0.24円)だ。
Tutorial
Tutorial(TUT)は、ブロックチェーン教育とミーム文化を融合させたユニークなミームコインである。
ブロックチェーン技術やDeFi(分散型金融)、BNBチェーンなどの複雑なトピックを、分かりやすく楽しいコンテンツで解説することを使命としている。
元々はBNBチェーン上でトークンを立ち上げる方法を教えるための学習プロジェクトとして作成された。
実用的な目的を持つ点が、一般的なミームコインとは異なると評価されている。
ローンチ以来、価格は10,000%以上上昇し、現在1トークンあたり0.02655ドル(約3.7円)で取引されている。
これらのアルトコインは投資家の関心を集め、実用性を持ち、現在比較的手頃な価格で入手可能である点が注目される。
しかし、仮想通貨市場は非常に変動性が高く、リターンを保証するものではない。投資を行う前には、必ず自身で調査を行う必要がある。