ビットコイン(BTC)が史上最高値を更新し、イーサリアム(ETH)が3000ドルに迫る中、アルトコイン市場にも強気の動きが広がっている。
こうしたなか、今週は独自のユースケースや成長性によって、特に7月に注目すべき4つのアルトコインを紹介する。
注目アルトコイン1. チェーンリンク(LINK)
チェーンリンクは、分散型オラクルネットワークとして業界をリードしてきた。
最近では、SWIFTやJPモルガン、DTCCとの連携によって、クロスチェーン・トークン転送の実証を成功させ、CCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)を現実のユースケースへと拡大している。
チェーンリンクは15ドルの主要なレジスタンスを回復しつつあり、トークン化された現実資産(RWA)分野への統合も加速している。
Proof of Reserveやデータフィードの提供により、金融機関とブロックチェーンネットワーク間の信頼性ある橋渡しを実現している点が高く評価されている。
注目アルトコイン2. コスモス(ATOM)
コスモスは、相互運用性を中心としたモジュラー型ブロックチェーンアーキテクチャを提供するプロジェクトである。
ATOM2.0の導入により、ガバナンスモデルやインターチェーン通信における構造的な進化が進んでいる。
Inter-Blockchain Communication(IBC)プロトコルにより、異なるチェーン間の安全かつシームレスな通信が可能となり、DeFiの構成可能性が飛躍的に高まっている。
最近では価格が4.13ドルに急伸し、強固なサポートラインの上で6ドル台を目指す動きがみられる。
注目アルトコイン3. クロノス(CRO)
クロノスは、Crypto.comとの強固な統合を軸に、実世界での採用が進んでいるチェーンである。取引所経由での法定通貨からのオンボーディングが容易であり、新規ユーザー参入のハードルを下げている。
また、Cronos LabsはWeb3開発者支援のための助成金プログラムを開始し、DeFiやゲーミング、ロイヤルティ・トークンなどを含む400以上のdAppsが稼働中である。
イーサリアムとの互換性を備えたEthermint基盤により、EVMアプリのスムーズな移植も実現している。
注目アルトコイン4. BTC Hyper(HYPER)
BTC Hyperは、ビットコインの可能性を拡張するレイヤー2ソリューションとして市場の注目を集めているアルトコインだ。
最大の特徴は、Solana Virtual Machine(SVM)の統合によって、ビットコイン上で高速・低コストなdApp、NFT、DeFi開発を可能にした点にある。
さらに、コンセンサスアルゴリズムにはProof-of-Stake(PoS)を採用し、ビットコイン本来のセキュリティに加え、スケーラビリティとエネルギー効率を大幅に向上させている。
このPoSモデルにより、秒単位のブロック承認と5000%を超えるステーキング報酬という、初期参加者にとって極めて有利な設計が用意されている。
HYPERトークンは、初期価格0.012175ドルでのプレセールを通じてすでに200万ドル超を調達済みであり、2社によるスマートコントラクト監査も完了している。
強固な技術基盤に裏打ちされた信頼性の高さと、クロスチェーン対応を含む戦略的展開が評価されている。
しかしながら、アルトコインを含む仮想通貨への投資は常にリスクが伴うことを忘れずに、自己責任で行う必要がある。