トランプ氏がリップルなど戦略的備蓄表明、ミームコイン市場も活況

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米国の戦略的備蓄に追加されるビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨コイン

ドナルド・トランプ米大統領は2日、米国の戦略的備蓄に追加する5種類の仮想通貨を発表した。ビットコイン(BTC)に加え、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、リップル(XRP)を購入する計画だという。

この発表を受け、市場全体も下落から反発し、上昇トレンドに転じている。

トランプ氏が選んだアルトコインの背景

トランプ氏が選定したアルトコインは偶然ではない。これらはステーブルコインやバイナンスコイン(BNB)を除く仮想通貨の中で最も価値の高いものだ。バイナンスコインが除外された理由については議論の余地がある。

イーサリアムは最も成熟した分散型アプリケーション(dApp)エコシステムを持つ。ソラナはアクティブなウォレットアドレス数が300万以上と最多で、ミームコイン取引でも高い人気を誇る。

XRPレジャー(XRPL)はSWIFTのような従来の銀行決済システムの代替として最も有望視されている。

カルダノに関しては、そのネットワークが規制遵守を重視し、学術的かつ査読済みの開発アプローチを採用していることが、政府の要件と合致していると見られる。

注目すべき投資先の仮想通貨

次の強気相場に備えて購入を検討すべき仮想通貨として、以下の3つが挙げられる。

Solaxy

1. Solaxy(SOLX)は、ソラナのレイヤー2ソリューションとして検証速度の向上と手数料削減を目指している。イーサリアムのロールアップ技術を活用し、トランザクションをバンドルしてサイドチェーンで処理した後にメインレイヤーへ戻す仕組みを採用。プレセールではすでに2,470万ドル(約37億3,000万円)以上を調達しており、現在の価格は1トークンあたり0.001652ドル(約0.25円)となっている。

BTCブルトークンはビットコインの市場サイクルに合わせて設計されている

2. BTC Bull Token(BTCBULL)は、ビットコインを保有者にエアドロップする特徴を持つミームコイン。ビットコインが一定の価格に達した際、専用ウォレットアプリで保有している投資家にエアドロップを提供する計画だ。プレセール開始から2日間で100万ドル(約1億5,100万円)を調達し、現在の価格は1トークンあたり0.00239ドル(約0.36円)となっている。

3. Algorand(ALGO)は、将来的に米国の戦略的備蓄に加えられる可能性のある有力候補だ。カルダノやXRPレジャーと多くの共通点を持ち、高いスケーラビリティとセキュリティを兼ね備え、政府や企業向けの用途に適している。現在、仮想通貨市場で42位にランクインし、年間11%の成長を記録している。

仮想通貨市場の正当性確立へ

トランプ政権の決定により、仮想通貨市場の立ち位置は大きく変化した。もはや「アウトローのための市場」ではなく、国家の金融インフラの一部として最高レベルで認められたことを意味する。

戦略的備蓄に組み込まれた5つの仮想通貨は安全な投資対象と見なされるようになるだろうが、草コインにもさらなる上昇余地があるかもしれない。

ただし、強気相場に突入したとしても、利益が保証されるわけではない。常に自身で調査を行い、ポートフォリオを分散させることが重要だ。

峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。