人気のミームコインであるシバイヌ(SHIB)において、価格上昇の兆しが見え始めている。
クジラ(大口)によるトークンの蓄積と、週足チャートにおけるインサイドウィークの形成がその背景にある。
TradingViewのデータによると、シバイヌの価格は5月中旬以降約27%下落して0.00001160ドルとなり、一時は16ヶ月ぶりの安値となる0.00001005ドルを記録した。
しかし、この下落は市場を動かすクジラに買いの機会を提供したようだ。
CoinDeskのAIインサイトによると、これらのクジラは約1億1000万ドルに相当する10兆枚を超えるSHIBトークンを購入した。
ミームコイン市場における兆候
クジラの買いに加え、テクニカル指標も強気を示唆している。
シバイヌは6月29日までの1週間で価格は11%反発し、週足チャートでインサイドウィークと呼ばれるローソク足パターンを形成した。
これは下落トレンドの停止を示唆する。
このパターンは、ある週の取引レンジ(高値と安値の幅)が、その前の週の取引レンジ内に完全に収まる場合に発生する。
買い手と売り手の双方が値動きを主導する意思に欠け、市場の迷いを表すサインとされる。
特にシバイヌのケースのように、長期的な下落トレンドの後にこのローソク足パターンが出現した場合、売り手の勢いが尽きたことを意味し、価格が上昇に転じる可能性を示唆するものとして解釈される。
最近のシバイヌ価格動向と市場の反応
6月29日から30日までの間で、SHIBは0.00001147ドルから0.00001198ドルまで4.3%の価格上昇を見せた。
特に29日の午後9時から10時にかけて大きな動きがあり、平均の5.8倍という大きな出来高を伴って保ち合いのパターンを上抜けた。
この動きにより、0.00001198ドルに出来高の多いレジスタンスラインが形成されたが、その後の利益確定売りによって価格は押し戻され、現在は0.00001148ドル付近で取引が行われている。
時間足で見ると、30日の午前3時台には一時的な急落とその後の反発が見られた。
重要な反転ポイントでは出来高が急増しており、クジラによるポジション構築の動きがあった可能性が考えられる。
実用性を伴うミームコインプロジェクトの台頭
シバイヌのような個別のミームコインが回復の兆しを見せる一方で、市場全体では技術的優位性を伴う新しいプロジェクトが大きな注目を集めている。
このようなプロジェクトは、単なる話題性だけでなく、特定の課題解決を目指すことでユーザーの関心を集めている。
その中でも特に話題となっているのが、ソラナブロックチェーン上で開発されたSolaxy(SOLX)である。
Solaxyはソラナ初のレイヤー2ソリューションとして、ホワイトペーパーで示されているように、ネットワークのスケーラビリティと混雑の問題を解決することを目指している。
オフチェーンで取引を処理することにより、手数料の大幅削減と処理速度の向上を実現する。
このプロジェクトはトークンセール段階で既に5800万ドル規模の資金調達に成功しており、市場からの高い期待がうかがえる。
ソラナという主要なエコシステムを根幹から強化するという明確なビジョンを持つことから、その将来性に関心が集まるプロジェクトの一つとなっている。
セキュリティにも力を入れてり、外部監査機関Coinsultの審査をクリアして信頼性を確保している。
なお、ミームコインには元本割れなどのリスクが伴うため、購入および運用はすべて自己責任で行う必要がある。